2026.08.18
陸屋根(フラット屋根)や屋上、バルコニーなど、傾斜の少ない屋根形状が存在しているお住まいにおいて、雨漏りを防ぐ要となるのが「防水工事」です。常に日光や風雨に晒されているため、定期的な点検と適切な補修を怠ると、建物内部に雨水が浸水してしまう原因になります。今回は、屋根の防水工事が必…

お客様より「二階室内の天井に雨染みが広がり、ついには水滴が落ちるようになった」とのご相談をいただいたことが、工事のきっかけです。
雨のたびに被害が進行し、生活への影響も大きくなっていたため、できるだけ早く不安を解消したいというご意向でした。
屋上は過去に防水工事が施されていましたが、築40年という経年もあり、経年劣化を踏まえ、根本から見直す改修が必要です。
今回のテラスハウスでは、排水や取り合い部の納まりが防水性能に大きく影響するため、工程管理を丁寧に行う方針で進めています。





屋上全体を見ると、防水層の表面には汚れや劣化のサインが点在し、特に面の切り替わりや継ぎ目に負担がかかっている様子でした。
陸屋根は勾配が小さいため、わずかな凹凸でも水が滞留し、劣化が進むと雨水が弱点に集中しやすくなります。
部分補修だけでは対応しきれない可能性が高く、今回は全面改修を前提に状態を見極めました。
防水層には大きな亀裂が入り、そこを起点に劣化が進んでいました。
亀裂は雨水の侵入口となり、下地側に水分が回ると、次の雨で室内へ一気に影響が出るケースもあります。
見た目以上に深刻化しやすい症状のため、表層補修ではなく、下地の含水リスクも踏まえた工法選定が必要です。
排水の要となるドレンには落ち葉や汚れが溜まりやすく、詰まりが発生すると屋上に水が滞留する原因になります。
ドレン周りは、常に水の通り道となるため、防水層の納まりも含めて弱点となる箇所です。
雨漏りは複数の要因が重なることで再発しやすくなるため、改修時には排水性と防水の連続性を意識して計画を立てました。
下地調整後、全面にプライマーを塗布し、防水材がしっかりと密着する下地を整えました。
ローラーで均一に塗り広げ、ムラを抑えながら土台を形成する工程です。
屋上は日射や風の影響を受けるため、塗布量や乾燥状態を丁寧に見極めながら進めています。
通気緩衝工法の要となるのが、シートの敷設と脱気筒の適切な配置です。
シートの継ぎ目はテープで処理し、下地に残る水分や水蒸気の逃げ道を確保することで、防水層の安定性を高めました。
膨れや剥がれのリスクを抑える工法です。
シートの上からウレタン防水材を塗布し、1層目でベースとなる膜厚を形成しました。
立ち上がりや継ぎ目などは膜厚が不足しやすいため、手元の動きを調整しながら均一に塗装しています。
陸屋根は「平らに見えて実は段差が多い」ため、こうした細部の積み重ねが仕上がりの耐久性を左右します。
2層目では1層目の状態を確認しながら重ね塗りを行い、必要な膜厚と連続した防水層を形成しました。
気象条件を見極めながら適切なタイミングで施工することで、品質の安定を図っています。
また、屋上全体がなめらかにつながることで、雨水が一点に集まりにくくなり、長期的な安心感につながります。
最終工程としてトップコートを塗布し、防水層を紫外線や摩耗から保護しました。
仕上がり面は明るく均一になり、施工前の荒れた印象も改善され、屋上全体の清潔感が向上する仕上がりとなっています。
最後に仕上がりを確認して、工事は無事に完工となります。
今回の千葉市美浜区磯辺の事例では、陸屋根の劣化に加え、亀裂や排水不良といった複数の要因が重なり、室内天井への雨漏りにつながっていました。
そこで、シーカジャパンのDSカラー工法を用いた通気緩衝工法による全面改修を実施し「プライマーからシート・脱気筒、ウレタン2層、トップコート」まで一貫した工程で仕上げています。
施工後は屋上全体が整い、お客様にも安心していただける状態となりました。
テラスハウスの屋上防水は構造上、原因が複合しやすいため、気になる症状があれば早めの対処が有効です。
お困りの際はお気軽にご相談ください。
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