コロニアル屋根にカバー工法ではなく葺き替えを選ぶ理由とは？
2025.09.02
コロニアル屋根は日本の住宅で広く使われている屋根材ですが、築年数が経つにつれて塗装や補修だけでは対応できなくなることもあります。そんなときに検討されるのが葺き替え工事です！コロニアル屋根の特徴や葺き替えが必要になるサイン、工事で得られるメリット、そしてカバー工法との違いについてわ…
鎌ケ谷市鎌ケ谷で年数を経過したコロニアルNEOのスーパーガルテクトによるカバー工事（税込1,350,000円）
鎌ヶ谷市鎌ケ谷で屋根材が傷んできているので、そろそろ屋根全体のメンテナンスを考えたいとのご相談を頂き、無料点検調査にお伺いさせて頂いた事が始まりです。
こちらのお客様でご使用されている屋根材はコロニアルNEOで、約20年が経過している状況です。
このコロニアルNEOはメンテナンスの方法として塗装は避けて、カバー工事若しくは葺き替え工事を行う事が推奨されている屋根材です。
アスベストの規制が始まった時期に発売された製品で、これまでのアスベストを含有したスレート材に比べ耐久性が弱く、塗装では長期の耐久性を維持出来ないと言うデメリットが生じます。
ですので今回も屋根カバー工事を行う事でご提案申し上げ、弊社で施工させて頂く事となりました。
鎌ケ谷市 屋根カバー工事
ビフォーアフター
工事基本情報
- 施工内容
- 屋根カバー工事
- 施工期間
- 約2週間
- 使用材料
- アイジー工業 スーパーガルテクト Sシェイドチャコール
- 築年数
- 約40年
- 保証年数
- 施工保証10年
- 工事費用
- 屋根カバー工事 税込135万円
こちらはこれまでのアスベスト含有のスレート材と比べ、強度の面で若干弱い部分がある建材です。
製造された段階では判らなかった部分ですが年数の経過と共に、脆さが顕著に顕れる様になってしまった事で塗装施工には不向きとされました。
よってメンテナンスの方法としては屋根カバー工事か屋根葺き替え工事が推奨されております。
但し葺き替え工事となると撤去解体費用と処分費用が掛かる事になり、コスト的にもかなりご負担が大きくなります。
そこで現状の下地に緩み等がない状況であれば、この屋根にカバー工事を行う事が可能です。
カバー工事であれば、撤去解体費用と処分費用の削減が図れますので、お客様のご負担の軽減にも繋がって参ります。
今回屋根カバー工事のご提案をさせて頂き、弊社で施工させて頂く事となりました。
新たに使用する屋根材はアイジー工業のスーパーガルテクトでご提案申し上げました。
このスーパーガルテクトは断熱材一体型でSGL鋼板製の快適性と耐久性を有した屋根材となります。
工事は既存棟板金の解体撤去作業から始まります。
御覧の様に棟板金を剥がすと既存の貫板下地が見えてきますが、かなり水分を吸収してしまい弱っている状況が確認出来ました。
当然下地の貫板の方も交換させて頂きます。
棟板金、貫板を撤去する事で屋根をフラットにし、全体をカバーするに当たり突起になる物が無くなる様にして参ります。
加えて突起となる物がこの既存の雪止め金具です。
こちらも一旦全撤去し、新たなに金属屋根を取り付ける際に、雪止め金具の方も新しい物に変えて設置して参ります。
防水シートを敷設する前に役物板金の一つ、軒先唐草板金を取り付けて行きます。
別名スターターと呼ばれる板金で、この軒先唐草に絡ませて屋根本体を下から順に取り付けて行く事となります。
ぐるり一周唐草板金も取り付けが完了したところで、防水シートの敷設作業となります。
この防水シートはタジマ製のタディスセルフ、粘着式のタイプの防水シートでタッカーや釘等で止める必要はなく、そのまま既存のスレートに貼る様に敷設して参ります。
防水シートの敷設が完了した後、垂木位置に止められる様に墨出しも行います。
基本的に屋根カバー工法の場合、既存スレートが比較的強度が有るので固定強度としては問題無いですが、より強く固定する為のひと工夫で垂木位置を割り出し、その位置に固定できる様準備しておきます。
そしていよいよ屋根の本体葺き作業となります。
下から二段目には雪止め金具の方も新設しつつ屋根葺きを行います。
スタータに絡ませて1段目の屋根を固定し、更にまた同様に下側の屋根材に絡ませて上側の屋根材を取り付けて行くと言う流れで、屋根葺き作業は進んで参ります。
面ごとに下側から上側へ屋根材を取り付け、上まで到達して次の面の作業へと移行していきます。
段々と新しい屋根のイメージが出来てきました。
あと残り一面を取り付ければ屋根本体葺きの完了です。
各面全て屋根葺き作業が頂上も達して、これで本体葺きの施工が完了です。
残すは棟板金の取り付け作業となります。
下地材からの設置と棟板金の納めになりますが、言うなればこれが屋根カバー工法の仕上げ作業となります。
下地材には樹脂製貫板、タフモックを使用致します。
剥がした木材製の貫板を見れば、やはり木材のデメリットとして水や湿気による腐食に弱い面が挙げられます。
その観点から、腐食にも強いこのプラスチック樹脂製の下地材を活用して、この先の耐久性の向上を図って参ります。
棟包みの板金をその新しい貫板にビス止め固定で取り付けて設置していきます。
隅棟から最後に大棟へ、これで棟板金取付も完了となります。
棟の重なりや継ぎ目にはシーリングを入れて水の浸入防止措置を採ります。
特に継ぎ目や重なりには注意を払い、納めていく事が重要となります。
最後に大棟と隅棟の継ぎ目にシーリングを充填して仕上げとなります。
内側にもシーリングを入れておりますが、水平部分となる大棟にはこの様に外側にもシーリングを入れて万全を期して参ります。
無事屋根カバー工事の完了となりました。
金属鋼板製のスーパーガルテクトによる新しい屋根の完成です。
快適性の面も含めて、この先のお住まいの守りの要として大いに役割を担ってくれるものと確信致します。
ちなみに下屋根の方もカバー施工をさせて頂いております。
陰になっている分、大屋根より色が濃く見えますが、同じSシェイドチャコールのグレー色の屋根に変貌致しました。
このチャコールカラーは一般的で無難な色合いですので、比較的お客様に選んで頂く機会の多いカラーリングとなります。
私たち街の屋根やさんでは、お住まいの現状と現状使用している屋根材の特性やお客様の希望に鑑み、より良い施工提案をさせて頂くべく取り組ませて頂いております。
尚、今回の屋根カバー施工における工事金額は税込1,350,000円となります。
屋根工事をご検討されている皆様も是非お気軽に私共へお声掛け、ご相談頂ければと存じます。
いつでもどこでも街の屋根やさん！をどうぞ宜しくお願い致します。
