コロニアル屋根にカバー工法ではなく葺き替えが必要なケースとは？
2025.04.03
コロニアル（スレート）屋根は多くの住宅に葺かれています。 しかし、経年劣化や損傷が進むとリフォームが必要となります。 一般的に、コロニアル屋根のリフォームでは「カバー工法」か「葺き替え」が選択肢となりますが、状態によっては葺き替えが唯一の解決策となる場合がありますので、解説して…
鎌ケ谷市中央の雨漏りが発生したセメント瓦屋根をスーパーガルテクトで葺き替えました
瓦が落下してきたことで雨漏りが発生したことにより、鎌ケ谷市中央のお客様よりお問い合わせを頂きました。
屋根のケラバ部分に当たるセメント瓦が強風で外れてしまっていたため、早急に対処が必要な状況でした。
既存のセメント瓦が劣化している点や、お客様自身もこれを機に他の屋根材への変更をご希望されていたこともあり、今回は火災保険で一部の費用を補いながら屋根葺き替え工事を行わせていただきました。
鎌ケ谷市 屋根葺き替え,雨漏り修理
ビフォーアフター
工事基本情報
- 施工内容
- 屋根葺き替え,雨漏り修理
- 施工期間
- 4日間
- 使用材料
- スーパーガルテクト（Sシェイドチャコール）
- 築年数
- 築40年
- 保証年数
- 10年
- 建坪
- 50.9㎡
ケラバに葺かれている瓦は袖瓦とも呼ばれ、落ちてなくなったことが地上から隙間を通して確認できます。
屋根に上がらせていただくと、袖瓦が外れてしまった部分は下地が露出してしまっており、雨水が入り放題となってしまっておりました。
並べられているセメント瓦の下側には雨水を遮断するための防水紙が敷かれているのですが、どうやらそちらも経年劣化によって防水機能を発揮できなくなっており、雨漏りに繋がってしまっているようです。
使用されているセメント瓦は塗装によって長持ちさせることも可能ですが、現在では廃盤となっている種類が多いために今後の差し替え補修が難しいです。
また、お客様も屋根材の変更をお望みでしたので、重い屋根に分類されるセメント瓦から軽量な金属屋根材へ葺き替えを行い、耐震性を向上させつつ雨漏りを防げなくなっていた下地材の劣化問題も解消する方向で進めることとなりました(^▽^)/
なお、火災保険も適用できましたので、葺き替え費用全般とはいきませんが、セメント瓦を元の状態に戻すための修理費用の範囲は負担をカバーできるため、申請も行います。
屋根葺き替え工事の流れとして、まずは既存の屋根の解体からスタートします。
作業のための足場を組み終えましたら、屋根上のセメント瓦を全て撤去していきます(^▽^)/
瓦を全て外し終えると、劣化した防水紙の全貌が確認できました。
防水紙も剥がすと、屋根の野地板が表れます。
現在ではパネルタイプの野地板を張り合わせていく工法が主流ですが、築年数の長いお住まいではこうしたバラ板タイプの下地を確認することができます。
バラ板は通気性を高めるために隙間を設け、湿気を逃がして構造部分の腐食を抑えているのですが、現在のお住いでは通気性よりも密閉することによる断熱性の高さが求められています。
現在のバラ板の下地は強度が低く傷みも見られましたので、頑丈な構造用合板と呼ばれるタイプの野地板を上から増し張りすることで補強していきます！
野地板はこうした葺き替え工事の時にしか見えないため、業者によっては手抜きの対象となるポイントのようです(-_-；
よくあるケースでは野地板の強度として不十分なベニヤ板やコンパネで済ませてしまい、費用を安くすることで契約を結ぼうとする業者がいるようですので、見積書の記載などでしっかりと構造用合板が使用されていることを確認してから工事を依頼するようにしましょう(^▽^)/
雨漏りの防げなくなっていた防水紙を新しくしていきます。
今回使用している改質アスファルトルーフィングは、従来のアスファルトルーフィングと呼ばれる種類の防水紙よりも耐久性や温度変化への強さが向上しています。
耐用年数は20年～30年以上とされていますので、屋根からの雨漏りを長期間防いでくれることが期待できます！
いよいよ新しい屋根材を設置していきます！
今回使用しているのは『スーパーガルテクト』です。
色はSシェイドチャコールをお選びいただきました。
こちらも防水紙と同じ理由ですが、下から上へと重ねるように設置していきます。
スーパーガルテクトを上まで葺きましたら、最後に棟部分を仕上げます。
棟板金もガルバリウム鋼板製ですので屋根材と同様に錆びにくく、耐久性も申し分ありません。
その棟板金を固定するための下地材として、今回は樹脂製の貫板を使用しています(^▽^)/
新築時には木製が使用されることの多い貫板ですが、樹脂製することで湿気や雨水による腐食が発生せず、棟板金の固定力をしっかりと維持し続けることができます。
この樹脂製貫板に被せた棟板金の上からビスを打ち込み、板金同士の継ぎ目をシーリング時で防水処理すれば完成です！
今回の葺き替え工事により、雨漏りを引き起こしてしまっていた下葺き材の防水紙を新しくしつつ、軽量で頑丈なスーパーガルテクトへ屋根をリフォームすることができました！
セメント瓦は今後のメンテナンスが難しい場合が多く、既に30年以上使用されているケースがほとんどの為、塗装によるメンテナンスもあまりオススメしてはいません(-_-；
今回のように軽量な金属屋根材へと葺き替えることで、屋根の総重量が大幅に下がり、地震の揺れによる負荷を軽減することが可能です。
地域や自治体によっては重い屋根を耐震性向上目的でリフォームする場合に補助金を出している場合もありますので、ぜひ検討の際にはチェックしてみてください！
私たち街の屋根やさんでは、今回のような火災保険で一部の費用をカバーしながらの工事なども豊富に行っております(^▽^)/
この工事と同じ工事を行った施工事例
同じ地域の施工事例
この工事と同じ工事を行った現場ブログ
8:30～20時まで受付中!
0120-990-366
