モニエル瓦はセメントを主原料としたコンクリート瓦の一種で、1980年代ごろに多くの住宅で使用されました。

見た目が洋風の瓦でデザイン性が高く、耐久性も期待できることから、当時は人気を集めた屋根材のひとつです。

しかし、現在では製造が終了しており、新たに入手することが難しくなっています。
そのため、モニエル瓦が葺かれている住宅は、メンテナンスの方法をしっかりと考える必要があります。

今回はそうした背景を含め、モニエル瓦に葺き替えが推奨されている理由などを主にご紹介したいと思います！

モニエル瓦に必要なのは塗装と葺き替えのどちら？

モニエル瓦屋根を塗装する理由

モニエル瓦は表面に塗膜による保護（特殊な着色スラリー層）が施されていますが、風雨にさらされることで徐々に劣化していきます。

スレートも同じですが、塗膜の劣化が進むと防水性が失われ、モニエル瓦自体が雨水を吸収しやすくなるため、定期的な塗装による保護が必要となります。

塗装を施すことで防水性を回復させ、屋根の美観も取り戻せるため、劣化が軽度な段階では塗装が有効なメンテナンス方法です(^▽^)/

葺き替えを選択するモニエル瓦のケースとは

ただし、すでにモニエル瓦自体が著しく劣化していたり、屋根の下地である野地板や防水シートが傷んでいる場合は塗装だけでは対応できません。

この場合は、屋根全体を取り替える「葺き替え」が必要になります。

さらに、耐震性を高めたいという理由から葺き替えを検討される方も少なくありません。
モニエル瓦は重量があるため、軽量の金属屋根材に葺き替えることで、建物全体への負担を軽減し、耐震性が高まります。

街の屋根やさんでは人気の高いガルバリウム鋼板はもちろん、ジンカリウム鋼板を基材とした自然石粒付金属屋根材でのリフォームを得意としております！

現在では葺き替えがオススメされている理由

【理由１】モニエル瓦は在庫が手に入りにくい

モニエル瓦はすでに国内での製造・流通が終了しているため、修繕用に同じ瓦を手に入れることが非常に困難です。

部分的に差し替えたい場合でも、同じデザインや色味の瓦を探すのはほぼ不可能といえるでしょう。

そのため塗装で多少長持ちさせたとしても、細かい修理対応が難しいため後々にトラブルが重なりやすいというリスクがあります。

【理由２】多くのモニエル瓦屋根は寿命が近いため

モニエル瓦が日本で普及してから30年以上が経過しているため、多くの住宅では寿命が迫っています。

屋根材だけでなく、下地の劣化も同時に進んでいるケースが多く、結果的に塗装ではカバーできず葺き替えが必要になるのです。

診断なら街の屋根やさんにお任せください

ご自宅のモニエル瓦が塗装で対応できるのか、それとも葺き替えが必要なのかを判断するには、専門的な診断が欠かせません。

私たち街の屋根やさんでは、現地調査から最適な工事方法のご提案まで丁寧に対応いたします。

屋根葺き替え工事の費用相場は150万円～200万円です。

長年お住まいを守ってきた屋根に不安を感じられましたら、ぜひ一度ご相談ください。