2026.08.18
陸屋根(フラット屋根)や屋上、バルコニーなど、傾斜の少ない屋根形状が存在しているお住まいにおいて、雨漏りを防ぐ要となるのが「防水工事」です。常に日光や風雨に晒されているため、定期的な点検と適切な補修を怠ると、建物内部に雨水が浸水してしまう原因になります。今回は、屋根の防水工事が必…

お客様より「屋上の防水が傷んでいて、階下の部屋へ雨漏りする時がある」とのご相談をいただいたことが工事のきっかけです。
そこで無料点検に伺い、屋上全体の状態を確認したところ、コンクリート防水仕上げのまま築30年以上が経過し、本格的なメンテナンスをほとんど行っていない状況でした。
築年数が進んだコンクリート防水は、表面の傷みだけでなく内部に湿気を抱えやすく、雨漏りが「たまに起きる」段階でも油断できません。
雨漏り箇所がドレン直下に近い点も踏まえ、改修用ドレンの取り付けを含めた通気緩衝工法による屋上防水工事で進めることになりました。





屋上全体を見ると、表面の色ムラや摩耗が広がり、防水層としての均一感が失われていました。
特に歩行や日射の影響を受けるエリアは、表層が痩せて下地の荒れが目立ち、これ以上の放置はリスクが高い状態です。
こうした面の劣化は、雨水の滞留や浸入を招く原因となり、下地調整の重要性が改めてうかがえる状況でした。
今回のような通気緩衝工法においても、全面の処理品質が仕上がりを左右するため、初期診断の時点から慎重に施工計画を組み立てています。
床面には、過去に塗られたトップコートが広い範囲で剥がれ、部分的に素地が露出していました。
表層が浮いて剥離すると、そこから水が回り込み、表面だけを塗り重ねても改善しにくいのが厄介なところです。
さらに剥がれの縁は段差になり、次の塗膜が追従しづらい原因にもなります。
だからこそ今回は、旧塗膜を撤去したうえで下地を整え、通気緩衝工法で内部の湿気に配慮する方針が適していました。
目地部分を確認すると、目地材が浮き上がって変形しており、線状に劣化箇所が連なっている状態でした。
目地は動きが出る箇所でもあるため、劣化が進むと防水層の連続性が途切れやすくなります。
わずかな隙間でも雨水の通り道になり得るので、雨漏りが断続的に起きるケースでは特に要注意です。
お客様にも現状を共有し、部分補修ではなく「全体を再構築する」イメージで改修する必要性をお伝えしました。
最初に行うのは、旧塗膜や劣化した目地材の撤去です。
屋上には撤去された細長い目地材が集められ、面としての不陸や汚れが見える状態になりました。
この工程を疎かにしてしまうと、新しい防水層が下地の影響を受け、不具合につながる恐れがあります。
そのため、職人が細部まで丁寧に調整を行い、下地を整えていきました。
撤去後は、下地の荒れや段差を整えるためにカチオンフィラーで調整を行いました。
仕上がった床面はグレーで均一に整えられ、凹凸の目立ちにくい状態へと仕上がりました。
通気緩衝工法は層構成が安定してこそ性能を発揮するため、下地の面精度が重要です。
歩行部分への負荷のかかり方や、立ち上がりとの取り合いにも配慮しながら、後工程がスムーズに進むよう丁寧に「きれいな面」を整えていきました。
雨漏り箇所がドレン直下という条件を踏まえ、排水まわりは重点的に整えていきます。
この工程では、改修用ドレンを設置し、周囲を白く処理して段差や隙間を作らない納まりに仕上げました。
ドレンは屋上防水の要であり、わずかな不連続が漏水リスクに直結します。
お客様が見落とす部分ほど確実に押さえることで、工事後の安心感につながっていきます。
次に、通気緩衝層を形成して、ウレタン防水材を塗布していきました。
今回採用した材料は、AGCポリマー建材のサラセーヌAVシート工法です。
通気緩衝層を設けることで、下地に残る湿気の逃げ道を作り、ふくれなどのトラブルを抑える狙いがあります。
施工後の床面は均一に整い、トップコート施工へ向けた下地として安定した状態に仕上がりました。
最終工程ではトップコートで保護し、明るいグレーの防水面が一面に広がる仕上がりとなりました。
施工後、立ち上がりとの取り合いもすっきり収まり、屋上全体として清潔感のある印象に変わっています。
作業完了後に全体の状態をご確認いただいたところ、お客様からは「これで雨の日も安心して過ごせそうですね」との嬉しいお言葉をいただきました。
船橋市宮本にて行った陸屋根屋上の防水改修では、下地の傷みや既存防水層の浮き・剥がれ、目地部分の劣化が見受けられたため、通気緩衝工法(サラセーヌAVシート工法)を採用して施工を進めました。
今回、改修用ドレンを含めて排水の要点も押さえたことで、雨漏りリスクの低減につながる内容となっています。
施工後は屋上面が均一に整い、見た目の安心感だけでなく、今後のメンテナンス性も意識した形にまとまりました。
屋上防水の傷みや雨漏りでお困りの方は、街の屋根やさんまでお気軽にご相談ください。
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