　ベランダの屋根材として一般的な塩ビ波板（塩化ビニール製波板）は、軽量で安価というメリットがあります。しかし、経年劣化や外的な要因により破損することが多く、雨漏りや断熱性の低下といった問題が発生するケースが少なくありません。破損したまま放置しておくと、外壁や樋への負荷がかかり、修理費用が増大する恐れもあります。

　そこでおすすめしたいのが、ポリカ製波板（ポリカーボネート製波板）への張り替えです。ポリカ製波板は塩ビ波板に比べて耐久性や強度に優れ、雪や雨にも強いのが特徴です。

　本記事では、塩ビ波板の破損を補修する際にポリカ製波板を選ぶメリットなどについて解説します！(^^)/

塩ビ波板とポリカ波板の違い

　塩ビ波板（塩化ビニール製波板）とポリカ波板（ポリカーボネート製波板）は、ベランダやカーポートの屋根材として使用されることが多いですが、その性能や特徴に大きな違いがあります。一緒に見ていきましょう！(^o^)丿

耐久性と寿命

　塩ビ波板はコストが安い分、紫外線や雨風に弱く、劣化が早いのが特徴です。ひび割れや変色が発生しやすく、寿命は5～10年程度が一般的です。
　一方、ポリカ波板は紫外線や衝撃に強く、劣化が進みにくい素材です。耐久性が非常に高く、15年以上の寿命を期待できるため、長期的なコストパフォーマンスに優れています。

強度

　ポリカ波板は塩ビ波板の約10倍の強度を持ち、台風や雪、落下物の影響を受けにくい点がメリットです。
　塩ビ波板は強風や雪の重みによって破損することが多く、定期的なメンテナンスや交換が必要です。

透明度と見た目

　塩ビ波板は時間の経過とともに透明度が低下し、曇りや変色が目立つようになります。
　これに対し、ポリカ波板は長期間透明度を保つことができ、美観を維持しやすい点が魅力です。

価格

　塩ビ波板は初期費用が安く、手軽に導入できるのが魅力です。
　しかし、ポリカ波板は耐久性や強度に優れる分、やや価格が高めです。ただし、長期的な使用を考えた場合、ポリカ波板の方が結果的に経済的である場合もあります。

　以上の点から、耐久性や強度、美観を重視する場合にはポリカ波板がおすすめです。塩ビ波板は予算を抑えたい一時的な用途に適していますが、使用環境や目的に応じた選択が重要です！

　では、一体どんな時に波板の張り替えを検討した方がいいのでしょうか？街の屋根やさんが実際に行わせていただいた調査の様子をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね！(#^.^#)

ベランダの波板屋根調査の様子をご紹介します

八千代市大和田新田でベランダテラスの波板屋根交換のご相談をいただきました

　八千代市大和田新田でベランダの波板屋根が剥がれてしまったとのご相談を受け、無料点検調査にお邪魔致しました。

　年数的に設置してから約30年程経過しているので、波板屋根の損壊を始め、その他にも変形している場所も有り、劣化の進行は否めません(>_<)

　損壊部については、以前の強風の際に生じたとの事ですが、発災から3年以内であれば火災保険の申請も可能です。

ベランダ波板屋根の調査

　御覧の通り端側の2枚が先立っての強風により剥がれてしまった様です。

　こちらは自然災害による被災として火災保険の申請が可能となります。

　こちらのお客様も火災保険についてご存知でしたので、既に保険会社への連絡は取られておりました(^^)/

塩ビ製の旧式波板

　火災保険はあくまでも被災箇所のみですので、剥がれた分の修繕見積での申請となります。

　しかし年数的にその他の部分も変形や捲れの劣化症状が見られますので、ご依頼としてはベランダテラス屋根の波板全交換のご検討となります。

　従来の波板は旧式の塩ビ製の波板ですが、新たに設置する波板にはポリカーボネート製のの波板での施工提案をさせて頂きます。

塩ビ波板からポリカ波板への交換のご提案

　ポリカーボネート波板への交換には、いくつかの利点があります。

　まず、ポリカーボネート波板は塩ビ波板よりも耐久性が高く、長寿命であるという点が挙げられます。

　ポリカーボネート波板は紫外線や衝撃に強く、割れにくい特性を持っているため、塩ビ波板よりも長期間使用することができます。

　このため、交換の頻度が少なくなり、メンテナンスの手間も軽減されます。

屋根下側の状況

　さらに、ポリカーボネート波板は塩ビ波板よりも高価ですが、その分耐用年数が長いため、総合的なコストパフォーマンスが高いと言えます。

　塩ビ波板は比較的安価で手に入れやすいですが、3年程度で交換が必要になることもあります。

　一方、ポリカーボネート波板は耐用年数が10年ほどあり、交換の必要が少ないため、長期的に見ると結果的に節約につながります。

　さらに、ポリカーボネート波板は塩ビ波板よりも強度や耐久性が向上しており、安心して使用することができます。

　特に、ガラスネット入り塩ビ波板と比較すると、ポリカーボネート波板の耐久性はさらに高くなっています。

　そのため、長期的な利用を考える場合には、ポリカーボネート波板の方が安定した屋根材として選択することがおすすめです。

取り付けフックも含めて耐久性の有る材料での全交換工事となります

　以上のように、塩ビ波板からポリカーボネート波板への交換には耐久性の向上、長期的なコストパフォーマンスの向上、強度や耐久性の向上といった利点があります。

　これらの利点を考慮して、屋根修理やリフォームを検討する際には、ポリカーボネート波板の採用を検討する価値があるでしょう。

　私たち街の屋根やさんではこの様な波板に特化した施工、或いは火災保険申請に必要な資料の作成、ご提出も含めてご対応させて頂いております。

　皆様もお気軽にご用命下さい！(^^)/