2026.07.02
外壁や窓まわりをじっくり見てみると、目地や隙間にゴムのような素材が埋め込まれていることに気づくかと思います。この部分は「シーリング」や「コーキング」と呼ばれており、お家を長持ちさせるためにものすごく重要な役割を担っている部材です。普段はあまり目立たない部分ですが、お家の寿命を左右…

四街道市物井にて、バルコニー周辺から発生した雨漏りにお困りのお客様より、コーキング補修工事のご依頼をいただきました。
以前にも当社で簡易補修を行っており、約5年が経過して再び雨漏りが生じたため、できる範囲での補修をご希望されたケースです。
雨漏りは室内への影響が出やすく、天井や内装に変化が見えると不安が一気に強まります。
今回は赤外線カメラ調査で浸水範囲を可視化したうえで、外壁の取り合い部をコーキング補修して再発リスクを抑えた事例を紹介します。





室内の天井では、クロスが大きく浮き上がっており、雨水の影響が進んでいる状態でした。
表面の変形がはっきり出ていると、見た目の問題だけでなく、天井裏で水が回っているのではという不安にも直結します。
こうした内装の変化は「どこから入ったか」を断定できない一方で、被害の進行を知らせる重要なサインです。
まずは落ち着いて浸水の範囲を把握し、外部の疑わしい箇所と照合する段取りに入りました。
バルコニー周辺の外壁取り合いを確認すると、コーキングが痩せて隙間ができており、端部に沿って割れや剥離が見受けられました。
こうした隙間は雨水の通り道になりやすく、特に段差や折れがある部分では水が滞留しやすいため注意が必要です。
触って弾力が戻らない状態まで硬化していると、防水材としての役割を果たせなくなります。
原因候補が目に見える形で現れていたため、補修の方向性も立てやすい調査結果となりました。
赤外線カメラで確認すると、周囲と温度差のある反応がまとまって現れ、内部に水分が回っている可能性が高い範囲を把握できました。
目視だけでは「濡れているかどうか」を外側から判断しづらい場面でも、温度分布の違いとして捉えられる点が赤外線調査の強みです。
雨水が一点からではなく広がりをもって入り込んでいる場合、補修箇所の優先順位を誤ると再発につながりやすくなります。
職人も反応の出方を慎重に読み取り、必要十分な施工範囲を絞り込むことを意識しました。
まずは、劣化したコーキングをカッターで丁寧に切り取り、際や奥に残りやすい細かな部分まで除去していきました。
古い材料が残ったままだと、新しいコーキングが下地に密着しにくく、早期の剥離や隙間の再発を招きかねません。
この工程は雨仕舞の性能に大きく影響するため、手元の感覚を頼りにしながら、少しずつ確実に作業を進めました。
コーキング充填前に、補修部の周辺をマスキングテープで養生し、余計な部分に材料が付着しないようラインを作りました。
幅や角度を揃えて貼ることで、見た目が整うだけでなく、成形時に狙った厚みと形を作りやすくなります。
屋外は風の影響を受けるため、浮きやすい端部までしっかりと密着させながら作業を進めました。
下準備が整ったら、新しい変成シリコンを充填し、隙間の奥まで押し込むように施工しました。
変成シリコンは耐候性と密着性に優れ、外壁まわりの補修で選ばれることが多い材料です。
充填後はヘラで表面をならしながら空気だまりを作らないよう成形し、水がたまりにくい形状を意識して整えました。
性能だけでなく見た目の均一さも意識し、補修箇所が悪目立ちしないよう仕上げています。
成形が整った段階でマスキングテープを剥がし、エッジのラインをきれいに出して補修完了となりました。
仕上がりは滑らかで、取り合い部の隙間がしっかり塞がれており、雨水の侵入口になりやすいポイントを重点的に抑えています。
施工箇所が整うことで、お客様にも仕上がりをご確認いただきやすくなり、安心感につながる状況となりました。
今回の四街道市物井の工事では、室内のクロス浮きという分かりやすい被害が出ていた一方で、外側の原因は取り合い部のコーキング劣化が大きなポイントでした。
赤外線カメラ調査で浸水が疑われる範囲を把握し、必要な箇所に絞って変成シリコンによるコーキング補修を行うことで、再発リスクを抑える方向で整えています。
雨漏りは「症状が出た場所=入口」とは限らないため、早期発見と根拠ある補修が重要になります。
天井のシミやクロスの浮き、外壁のコーキングひび割れなど、気になるサインがあればお気軽にご相談ください。
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