2026.05.28
スレート屋根や金属屋根の頂部に取り付けられている「棟板金(むねばんきん)」は、屋根の中でも特に風の影響を受けやすい部分です。そのため、経年劣化によって浮きや釘抜けが発生しやすく、定期的なメンテナンスが必要となります。しかし、いざ交換工事を検討すると、「どれくらいの費用が掛かるの?…

松戸市常盤平双葉町にて強風で飛ばされた棟板金に樹脂製貫板を採用して棟板金の部分交換工事しました。
お客様より「屋根の上から金属の落ちるような音がして不安になった」とのご相談頂いた事が工事のきっかけです。
確認すると、強風の影響で棟板金が大きく外れ、敷地内へ落下していました。
築30年ほどのお住まいでしたが、過去に屋根塗装は行われており大切に使われている印象を受けました。
それでも棟板金に関しては下地の貫板が経年で弱ってしまうことが多く、強風時の被害につながりやすい点を丁寧にお伝えし、部分交換での復旧方針となった流れです。
今回、被災箇所のみを確実に復旧し、今後のメンテナンス計画とのバランスを取りながら無駄のないご提案を心がけています。





最初に確認したのは、大棟部分の下地がむき出しになっている箇所です。
周辺の屋根材は問題なく残っていましたが、棟板金だけが飛ばされてしまい、釘穴や貫板がそのままの状態になっていました。
強風時の突発的な外力によるものと見られ、早期の対応が求められる状況でした。
棟板金を固定していた貫板が所々、浮き気味になっており、固定力が弱まっていました。
部分的に傷んだ箇所が強風にあおられ、一気に外れてしまった様子が読み取れます。
下地の状態を見る限り、このまま板金だけ戻す方法では耐久性に不安が残るため、下地からの交換が必要と判断しました。
屋根材はアーバニーが使用されており、表面に細かな劣化が見られました。
塗装でのメンテナンスが難しい屋根材であるため、今後は屋根カバー工法などの選択肢も視野に入る状態です。
今回は被害に特化した部分交換で復旧する方針を確認しつつ、今後の方向性についてもお客様と情報共有を行いました。
工事初日は既存の貫板撤去から進めました。
棟板金自体はすでに外れていたため、まずは下地の取り外しが中心です。
屋根材に負担がかからないよう慎重に工具を操作していきます。
職人も「割れを最小限に抑えたい」と細かな部分まで配慮して作業を進めています。
既存下地の撤去後、屋根材の隙間や釘穴から浸水しないようシーリングで下地調整を行いました。
その後、高耐久の樹脂製貫板を設置し、風に強い棟の下地へと生まれ変わらせます。
腐食の心配が少ない素材のため、長期的な安定に繋がります。
続いて新しい棟板金を取り付けていきます。
固定にはパッキン付きステンレスビスを採用し、止水性と耐久性を両立させました。
職人がビスの間隔や角度まで微調整し、強風にも負けにくい施工精度を意識しながら進めます。
部分交換で欠かせないのが取り合い処理です。
新しい棟板金と既存部分の間に隙間が生じないよう板金の重なりを丁寧に調整し、最後にシーリングで雨水の侵入対策を強化しました。
完了後は、固定ビスの緩みがないか、取り合い部に隙間がないかなどを再点検しました。
強風による再発リスクを抑えるため、細部まで確認を徹底し、万全の状態でお引き渡しを行っています。
今回の棟板金部分交換工事は、強風被害による緊急性の高い内容でしたが、下地からしっかり刷新したことで再発リスクを大きく低減できました。
お客様も「これで安心して過ごせる」とほっとされたご様子で、私たちも力になれたことを嬉しく感じています。
屋根周りは普段見えない場所だからこそ、小さな不具合が大きなトラブルにつながることも多い場所です。
似たような症状や不安がありましたら、街の屋根やさんまでお気軽にご相談ください。
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