2026.07.18
屋根の点検で「貫板が傷んでいます」と言われても、どこの部材なのか分かりにくいですよね。スレート屋根や金属屋根の頂点に被せられている金属のカバー「棟板金(むねばんきん)」。その板金を下からガッチリと支え、屋根に固定するために絶対に欠かせないのが「貫板(ぬきいた)」と呼ばれる下地材で…

市川市相之川在住のお客様から、「雨漏りが発生しているので補修してほしい」とのご相談をいただきました。
お話を伺うと、以前から雨漏り自体はあったものの、最近になって悪化してきた為、そろそろキチンと直したいというお気持ちだったそうです。
雨漏りは原因が一つに見えても、実際には棟の崩れや下地の傷みなど複数の要因が重なっていることが多く、表面の補修だけでは再発しやすい点が難しいところです。
また、雨水の浸入を長く放置すると、内部の木部が傷みやすくなり、住まい全体の耐久性にも影響が出かねません。
そこで今回は、応急処置ではなく原因に向き合う直し方で、再発リスクを下げる方針で進めることになりました。





棟瓦のラインに不自然な段差があり、瓦同士の納まりが乱れていました。
棟は屋根の頂部にあたり、風雨を受けやすい場所なので、わずかな歪みでも水の通り道ができやすくなります。
さらに、棟まわりの部材に浮きが出ている状態だと、強風時のあおりや振動でズレが進行しやすい点も気掛かりです。
まずは棟の安定性そのものを立て直す必要があると判断しました。
棟の根元付近では、漆喰が痩せたり剥がれたりしており、所々、欠落が進んでいました。
漆喰は棟内部を守り、雨水の吹き込みを抑える重要な役割を担うため、劣化が進むと棟全体の防水性が落ちてしまいます。
表面だけ整って見えても、内部の土や固定材が露出しやすくなるのが厄介なところです。
雨漏りの原因が棟周辺に関係している可能性が高く、部分補修では追いつかない状態に近づいている印象でした。
瓦の重なり付近に土や枯れ葉などの堆積があり、細かな隙間に入り込んでいる状況でした。
こうした堆積物があると、雨が流れる経路が乱れたり、水が滞留しやすくなったりして、下葺き材への負担が増えがちです。
もちろん堆積物そのものが直接の原因とは限りませんが、雨仕舞にとって良い状態ではありません。
棟の不具合とあわせて、屋根の要所をいったん解体し、下地から整える葺き直し工事が適したケースといえました。
工事では、雨漏りが絡む範囲の瓦を外し、内部の状態を確認できるように進めました。
小屋根まわりの既存下地が露出し、骨組みが見える状態になると、傷みの程度を判断しやすくなります。
屋根の工事は、見えない部分こそが性能を左右するため、ここでの見極めが肝心です。
職人も足元の安定を確保しながら丁寧に進め、必要な補強につなげていきました。
傷んだ下地を整える為、構造用合板(野地板)を用いて屋根面を張り替え、面としての強さを作り直しました。
瓦屋根は重量がある分、下地が健全でないと歪みが出やすく、棟や瓦のズレにもつながります。
合板をしっかり固定していくことで、荷重を受け止める土台が安定し、後工程の仕上がりにも良い影響が出ます。
下地が整うと作業の安心感も増し、施工品質がぶれにくい点が大きなメリットです。
新しい防水紙を敷設し、その上に瓦を支える桟木を取り付けて、屋根の基本性能を組み直しました。
防水紙は、瓦の下で雨水を受け流す最後の砦になるため、ここが健全であることが雨漏り対策の要です。
重ね代を確保しながら納めていくことで、水が入り込んでも外へ逃げる流れを作りやすくなります。
見た目には地味な工程ですが、住まいの安心感に直結する部分として丁寧に仕上げました。
下地の準備が整ったところで、瓦を戻して屋根面を復旧していきます。
今回の葺き直しは既存瓦を活かす工法のため、瓦の状態や並びの癖を見ながら、納まりが乱れないよう調整が欠かせません。
屋根面がきれいに揃うと、水の流れも素直になり、雨の抜けが良くなる傾向があります。
小屋根全体が落ち着いた印象になり、工事後の見栄えでも安心につながります。
仕上げとして棟瓦を取り直し、頂部のズレや浮きが出にくい状態へ整えました。
棟は屋根の中でも特にトラブルが起きやすい場所なので、漆喰の施工も含めて一体として作り直すことが効果的です。
棟の通りがまっすぐに整うと、見た目だけでなく風雨への抵抗力も期待できます。
施工後は全体の収まりを確認し、雨漏りにつながる不安要素を減らしたうえで完了となりました。
市川市相之川の本件では、棟まわりの劣化と屋根の要所の状態を踏まえ、瓦屋根の葺き直しと棟の取り直しで雨漏り改善を図りました。
下地を張り替えて防水紙を新しくし、瓦を復旧したうえで棟を整え直したことで、雨水の通り道を作りにくい構成へ近づけています。
お客様にとっても、表面だけを繕うのではなく内部から立て直したことで、今後の暮らしへの不安が和らいだご様子でした。
雨漏りは早めに手を打つほど工事範囲を抑えやすい傾向があるため、同じような症状でお困りの方はお気軽にご相談ください。
街の屋根やさんご紹介
街の屋根やさん千葉中央店の実績・ブログ
会社情報
屋根工事メニュー・料金について
屋根工事・屋根リフォームに関する知識
Copyright © 2016-2026 街の屋根やさん All Rights Reserved.