富里市日吉台にお住まいのお客様より、昨年発生した令和元年房総半島台風で「棟板金が剥がれてしまった」とのご連絡をいただき点検に伺いました。この台風は、2019年(令和元年)9月5日に発生し、関東地方に上陸したものとしては観測史上最強クラスの勢力で千葉県を中心に甚大な被害をもたらしました。棟板金は、台風をはじめ、強風により被害を受けることが多い部分です。私達、街の屋根やさんでも、棟板金被害について多くのご連絡をいただきました。
被害状況
屋根の上から下にむかって屋根材と屋根材が合わさる部分を覆っている「
隅棟(すみむね/くだりむね)板金」の一部が飛散している状況でした。棟板金の下地となる木材の貫板(ぬきいた)は、経年や、水分を含んだことにより劣化が進行し、ヒビ割れが発生している状態でした。これまで貫板には、木材を使用していることが多く、水分を含んで腐食したり、経年により釘が抜けやすい状態になってしまうため定期的なメンテナンスが必要となります。私達、街の屋根やさんでは、棟板金の取り付けや交換の際には、必ず下地の「貫板」も交換しております。そこで、少しでも長持ちする貫板としてお勧めしているのは「樹脂製」の貫板です。木製品に比べ、腐食に強く耐久性もありますので安心が長く続きます。
足場は保険適用対象
ここ数年、3階建ての点検・お見積りのご依頼も多くいただいております。また、隣家との距離が狭かったり、梯子を掛けることが難しいという建物もございます。私達、街の屋根やさんでは、ドローンを使用して調査も可能です。まずはご相談ください。棟板金の修繕など、ほとんどの高所作業には
足場が必要です。今回のような台風被害による修繕に対し、加入されている
火災保険で足場代も適用対象となります。ただし、保険の種類により、保険金の免責や上限があります。ご加入されている保険内容を予め確認されておくことをお勧めします。
破損箇所だけでなく建物全体の点検も行います
私達、街の屋根やさんでは、点検結果を写真と一緒に詳しくご説明します。今回は、
棟板金交換工事の施工となりました。点検結果ご報告時に、近い将来、屋根全体のメンテナンスも必要であることをご説明しました。
スレート屋根は表面が塗装されています。塗膜は、雨水や紫外線から受ける外的影響を抑制する役割があります。屋根が色あせているようであれば、塗膜に含まれる防藻性能・防水性能が低下しているといえます。屋根を点検したところ、苔の発生だけでなく、ひび割れも複数個所で確認されました。また、屋根と屋根が取り合う「谷樋(たにとい)」部分の板金にも劣化が見受けられ、腐食や錆が発生していました。この状態のまま長く放置した場合、雨漏りの原因となってしまいます。お早目にメンテナンスされることをお勧めしました。私達、街の屋根やさんでは、現在、
新型コロナウィルスの対応として点検結果のご報告やお見積書は、お電話と郵送/メールで対応させていただいております。