2026.07.27
屋根瓦からスレートへの変更を検討される際、まず気になるのが費用ではないでしょうか。見た目をすっきりさせたい、建物を軽くしたい、今後のメンテナンス計画を立てたいなど、理由はさまざまです。 ただし、瓦屋根をスレート屋根へ変更する工事は、単純に新しい屋根材へ交換するだけではありません。…

お客様から「築40年で雨漏りしているので見て欲しい」とのご相談頂いた事が工事のきっかけです。
現地で確認するとスレート屋根は苔やカビで広く変色しており、年数相応の傷みが進んでいました。
さらには、複数箇所でスレートが落下しており、落下部をのぞくと雨水の侵入を防ぐ防水紙に穴が開いて屋根の中が見えている状況です。
お客様としては「どこまで直せば雨漏りが止まるのか」という不安が大きく、再発しない形を望まれていたため、下地交換を前提にケイミュー株式会社のコロニアルクァッドで屋根葺き替え工事を行う方針となりました。





屋根全体に苔(コケ)やカビが広がり、スレート表面が斑に変色していました。
こうした状態は防水性が落ちているサインで、雨が続く時期には水分を抱え込みやすくなります。
棟部分の板金ラインは確認できるものの、経年劣化の影響が屋根面全体に及んでいました。
見た目の問題にとどまらず、内部の防水層まで点検が必要だと判断しています。
細部を点検すると、一部に補修材のような帯状の跡がありました。
周囲のスレートは劣化が進んでいる為、部分的に直しても別の弱った箇所から不具合が生じてしまいます。
屋根材の傷み方にムラがあると、雨水の流れも偏りやすくなり、結果として雨漏りリスクを押し上げます。
今回は、その場凌ぎにしないためにも、下地から作り直す「屋根葺き替え工事」が適していました。
スレートが欠け落ちた箇所では、下地の木部が見え、防水紙が破れて穴が開いている状態でした。
防水紙は屋根の最終防衛ラインであり、ここに欠損があると雨水が直接内部へ回り込みます。
屋根の中が見えるほどの開口があると、風を伴う雨で浸入量が増える可能性も高まるため早急な対処が必要です。
防水紙だけを部分的に継ぎ当てする方法もありますが、周辺の下地の状態まで含めて健全性を確保するには、葺き替えで面として更新するのが確実といえます。
工事は既存の屋根材を撤去し、作業面を整えながら進めました。
撤去後の屋根面は、長年の汚れや粉化した付着物が残っている状況です。
ここで清掃を丁寧に行っておくと、次工程の下地材が馴染みやすくなり、仕上がりの安定につながります。
足場と養生の中で作業動線を確保し、周囲へ飛散しないよう配慮しながら進めていきました。
屋根の土台となる野地板を新たに増し張りし、面としての強度を高めました。
既存下地の上に構造用合板を重ねることで、屋根材を固定するための下地が均一になり、ビスや釘の効きも安定します。
また、屋根は「面」で風圧や荷重を受けるため、下地の精度が仕上がりと耐久性を左右します。
増し張りした下地の上に、防水紙を全面に敷設して雨を止める層を再構築しました。
防水紙は屋根材の下で雨水を受け止め、軒先方向へ流す重要な部材で、雨漏り対策の要になります。
シート面が広くピンと張られていると、水の流れが素直になり、局所的な滞留も起きにくくなります。
屋根の弱点になりやすい取り合いを減らす意味でも、面での更新は効果的でした。
防水紙の上から、ケイミュー株式会社のコロニアルクァッドを軒先側から順番に施工していきました。
屋根材は下から上へと重ねていくことで雨水が入り込みにくい「重なり」をつくり、排水の流れをコントロールします。
固定位置や並びを揃えながら進めることで、見た目の美しさだけでなく、風の影響を受けにくい納まりを目指しました。
最後に棟部分へ貫板を設置し、ビス固定した上で棟板金を被せてビスでしっかり留めました。
棟は雨風の影響を受けやすいため、固定の確実さが安心感に直結するポイントです。
さらに板金同士の繋ぎ目へコーキング処理を施し、雨水が入り込みやすいラインを防水加工で押さえました。
シャープな棟のラインが出ると、屋根全体が端正にまとまった仕上がりとなりました。
今回、スレートの落下により防水紙が破れ、屋根内部が見えるほどの損傷が雨漏りの大きな原因となっていました。
屋根材の表面劣化だけでなく、雨を止める防水紙と下地から更新できる葺き替えを選択したことで、再発リスクを抑えた雨漏り対策につながっています。
工事後は屋根面が整い、棟の納まりもすっきりとした仕上がりになりました。
築年数が進んだ屋根で、苔・カビの広がりやスレートの欠け、雨漏りが気になる場合は、街の屋根やさんへお気軽にご相談ください。
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