2025.11.07
屋根の点検で「漆喰が傷んでいる」と指摘されると、不安を感じる方は多いと思います。漆喰は棟瓦を支える重要な役割を担っているため、劣化を放置すれば雨漏りや棟の崩れなど大きなトラブルに発展するおそれがあります。この記事では、漆喰が傷んだときの対処方法や取り直し工事の費用・ポイントについ…

雨漏りは放置してしまうと室内の劣化だけでなく、構造材の腐食やシロアリ被害の原因にもつながる住宅トラブルです。
今回、八街市文違の住宅にて2階室内天井からの雨漏りのご相談をいただき、無料点検調査にお伺いいたしましたことが始まりです。
瓦屋根では、強風や経年劣化によって棟瓦がずれてしまうこともあります。
更に棟部分は屋根の最も高い位置にあり、そこに不具合が起きると雨水の浸入リスクも非常に高まります。
こちらの屋根も棟瓦の隙間が大きく、内部の土台(葺き土)が崩れている状態でしたので、このままでは雨漏りが進行してしまう恐れも懸念されるため、棟取り直し工事をご提案いたしました。
加えて棟違いの取り合い部にも水の入り込みの可能性が考えられたため、その部位につきましては新規板金の取り付けによる補修を行わせて頂くことでご提案させて頂きました。





屋根に上がって調査を行ったところ、下側の棟瓦の右面周辺が雨漏りの直下にあたることが判明しました。
この部分の棟瓦が経年劣化しており、内部の葺き土が痩せてすき間が生じている状態でした。
棟は屋根の最も高い部分に位置し、雨風の影響を強く受けるため、劣化が進むと雨水が浸入しやすくなります。
点検を続けると、棟の取り合い部分に過去のシーリング補修跡が確認されました。
木部と瓦の隙間にシーリング材が厚く盛られていましたが、すでに硬化してひび割れ、全く防水効果がない状態でした。
また棟尻部分にも劣化したシーリングが残っており、こちらも大きく破断していました。
棟瓦の端部は特に雨水が入りやすいため、本来であればしっかりと納まりを整える必要があります。
しかし、簡易補修でシーリングを盛り付けただけでは長持ちせず、結果として雨漏りが再発してしまったと考えられます。
今回の雨漏りを根本的に改善するためには、棟部分の構造から見直す必要がありました。
そこで、私たち街の屋根やさんでは以下の工事をご提案しました。
・棟瓦の取り直し
・棟違い部分への板金取付補修
棟瓦の取り直しとは、一度棟瓦を撤去し、内部の葺き土や南蛮漆喰を適切に施工し直す工事です。
劣化してしまった内部材をすべて取り替えることで、雨水の浸入口を完全に封じることができます。
まずは既存の棟瓦を取り外し、劣化した葺き土などを撤去します。
内部が湿ったまま放置されていると、雨漏りがさらに悪化してしまうため清掃は非常に重要です。
鬼瓦の部分から順番に固定をし直し、耐久性の高い棟構造へと仕上げていきます。
続いて、のし瓦を順番に積み直していきます。
都度モルロックも施しながら、隙間が生じない様に積んでいき、最後に冠瓦を固定して棟取り直し工事は完了です。
今回の雨漏りの原因は棟部分だけではありませんでした。
屋根形状が複雑な箇所(棟違い部)では、雨水が集中しやすく、板金の不具合があると雨漏りを招きます。
そこで、新しい板金を設置し、雨水が正しく流れるよう改善しました。
雨漏りは屋根の表面だけでなく、内部構造の劣化によっても発生します。
特に棟瓦は住宅の中でも最も傷みが出やすい箇所であり、定期的な点検が欠かせません。
また、シーリング材だけで補修を行う簡易施工は一時的な対処にしかなりません。
根本的に改善するためには、棟取り直しのように構造から見直す工事が必要です。
街の屋根やさんでは、千葉県全域で雨漏り調査・屋根修理を行っていますので、少しでも異変を感じた際はお気軽にご相談ください。
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