屋根の「役物」とは？種類と役割をわかりやすく解説します
2025.12.04
屋根の点検や工事の話が出た時に、「役物」という専門的な言葉を耳にされる方は多いのではないでしょうか。普段の生活ではあまり聞き慣れない言葉ですが、実は屋根の耐久性に深く関わる大切な存在です。雨漏りを防ぎ、安全な住まいを維持するためにも、役物がどのような部材なのか知っておくと安心です…
八街市榎戸で強風によって剥がされてしまった棟板金を部分交換で復旧いたしました
八街市榎戸で強風によって棟板金が剥がされてしまったとのご相談を受け、調査に伺わせていただいたことが今回の棟板金交換工事のきっかけです。
剥がされてしまった棟板金の交換を行い、雨漏りの原因となってしまう前に対処ができましたので、今回はその様子を詳しくご紹介したいと思います(^▽^)/
八街市 棟板金交換
ビフォーアフター
工事基本情報
- 施工内容
- 棟板金交換
- 施工期間
- 1日
- 使用材料
- 樹脂製貫板 ガルバリウム鋼板製棟板金
- 築年数
- 22年
- 保証年数
- 無し
棟板金を固定するための下地材である「貫板」も半分が剥がされてはいたのですが、もう半分の方に棟板金の一部の釘が効いており、かろうじて繋がったまま落下を免れている状態でした。
今回のようなケースもあれば、完全に剥がされてお庭など地上へ落下してくる場合もあります(-_-；
車などの破損リスクに加え、最悪の場合は人に接触してしまう事態も想定されますので、飛散する前の棟板金のメンテナンスが重要となります。
棟板金が飛散する要因としては、今回の状況では剥がされてしまっていた貫板の状態が大きく関わっています。
棟板金は金属製であるために頑丈なのですが、それを固定している貫板は新築時に木製のものが使用されることが多く、経年劣化や湿気・雨水の影響で腐食し、固定用の釘が効きにくくなっていきます(-_-；
そうすると棟板金自体もだんだんと屋根から浮きはじめ、強風に煽られやすくなったところで完全に剥がされてしまうのです。
お客様に現在の状況をお伝えし、棟板金交換工事をご提案。
全てを行うか、一部分だけかをお打合せさせていただき、今回は部分的な棟板金交換工事を行わせていただくことでご用命いただきました(^▽^)/
交換する箇所の棟板金・貫板を撤去した後で、溜まっていた汚れやホコリを綺麗に清掃します。
貫板を屋根から取り外すと、それまで固定していた釘の穴が残ってしまいます。
ここから雨水が浸入して雨漏りが発生しないよう、新しい貫板を設置する前にシーリングで塞いで防水処理を済ませておきます。
これまでは木製のものを使用していましたが、今回用意したのは樹脂製です。
樹脂製の貫板は木製と比べて腐食が発生せず、耐久性の低下によって釘の固定が弱まってしまうことがありません。
そのため、基本的に木製の貫板が使用されていた場合には、交換の機会に合わせて樹脂製へのチェンジをご提案しております(^▽^)/
貫板の固定が終われば、次は棟板金の設置です。
屋根はお住いごとに形状や棟の長さが異なりますので、現場での加工が必要になります。
他の棟とズレが生じないように確認を行いながら板金ばさみで形を整え、今回はステンレスビスで固定を行います(*^^)v
ステンレスビスを横から打ち込む理由として、ビス穴が真上を向かないようにするという意図があります(^▽^)/
横向きの方が雨水の浸入は少なく済みますので、こうした工夫が屋根や建材を長持ちさせてくれると思っています(*^^)v
稀に点検を行っているとこのビス留めを上面で行っている状態を見かけることもありますので、依頼する業者は公開されている工事の様子などから信頼できるか判断することがオススメです(^▽^)/
最後に、板金は繋ぎ合わせて施工しますので、重なる位置にはシーリングによる防水処理を行っておきます。
現在では多くの棟板金が頑丈な素材であるガルバリウム鋼板製となっていますが、その耐久性を十分に発揮するには貫板の状態が非常に重要です。
今回のように交換工事に合わせて貫板を樹脂製に変更することは多いため、ぜひ工事の際にはご検討いただければと思います。
参考費用として、私たち街の屋根やさんでは「樹脂製貫板」と「新規棟板金」、そして既存の廃材撤去を含め、棟板金交換工事は20m：税込154,000円～が相場となっております(^▽^)/
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