「屋根の葺き直しってどんな工事？」「葺き替えとどう違うの？」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

葺き直し工事は瓦をそのまま使いながら内部の防水シートや下地を補修できるため、外観を変えずに耐久性を高められる点が大きなメリットです。

本記事では葺き直しの特徴や費用の目安、工事を行うべきタイミング、葺き替え工事との違いまで、わかりやすく解説します(^▽^)/

屋根の葺き直し工事を選ぶのはどんなケース？

瓦屋根のみで行える理由

屋根リフォームの方法にはいくつかの選択肢がありますが、その中でも「葺き直し工事」は、瓦屋根に特有の施工方法です。

瓦は一枚ごとに取り外して再利用できるため、葺き直しでは瓦をそのまま活かしつつ、内部の防水シート（ルーフィング）や野地板を補修・交換することが可能となるのです。

そのため、見た目の印象を大きく変えることなく、屋根内部をしっかりリフレッシュできる点が大きな特徴といえるでしょう。

特に「瓦自体はまだ十分使えるが、雨漏りさせないために下地のメンテナンスを行いたい」といった場合に、葺き直しは適した方法となります(*^^)v

葺き直し工事のタイミング

屋根の下地材が寿命を迎える前

葺き直しを行う適切なタイミングとしては、まず屋根下地材の寿命を迎える前が挙げられます。

瓦は60年以上も耐久性のある長寿命な屋根材ですが、その下に敷かれたルーフィングや野地板は20～30年程で劣化が進むため、定期的な確認とメンテナンスが欠かせません。

もし劣化が進んでから対応すると、雨漏りや構造部分へのダメージにつながる恐れがあります。

外壁塗装で足場を組む時に合わせて

また、外壁塗装などで足場を組む際に合わせて葺き直しを行うケースも多く見られます。

足場の設置費用は平均して15万～25万円とリフォーム全体のコストに大きく影響するため、足場が必要となる複数の工事を同時に進めることで効率的にメンテナンスできるのです。

現在では葺き替えを選ぶ方も増えています

葺き直しは瓦屋根を活かせるメリットがある一方、現在では「葺き替え」を選ばれる方も増えています。

葺き替えとは瓦を取り外して新しい屋根材に一新する工事で、耐震性や軽量化を重視する住宅では特に人気が高まっています。

瓦は美しさや耐久性に優れますが重量があるため、地震に備えたいという理由からガルバリウム鋼板などの軽い屋根材へリフォームする方も少なくありません。

葺き直しか葺き替えかの判断は、屋根の状態や住まいに求める性能、そして将来的なライフプランを考慮しながら決めることが大切です。