軒（のき）という言葉を耳にすることはあまりないかもしれませんが、実は住宅の屋根部分において非常に大切な役割を担っています。
家を守るため、また美観を保つためにも重要な部位である軒について、今回はその意味や構成、役割についてわかりやすく解説いたします(^^)/

また、逆に軒がない家の注意点、さらには軒の劣化症状とそのメンテナンス方法もご紹介いたしますので是非ご覧ください。

軒の場所や名称の違い

画像は、市川市本北方で調査をさせていただいた軒（軒天）部です。

まず、軒とは屋根の一部であり、屋根が外壁から飛び出している部分を指します(^^)/
屋根の先端と外壁の間に一種の「空間」を作り出す場所であり、それによってさまざまなメリットを持っています。

また、軒の周辺は、

　・軒を下から見上げた部分⇒「軒天」
　・軒の下側の空間⇒「軒下」

等、その見方によって名称が変わってきます。
それらを混同されてしまうことも多いため、注意しましょう。

軒が持つ大切な役割とは？

続いて、軒が持つ大切な役割について詳しくご紹介いたします。

①太陽光の差し込みをコントロール

軒は屋根が建物に突き出ることで夏の日差しを遮り、室内を涼しく保つ役割を果たします。
特に日本の暑い夏には、軒があると室内温度の上昇を抑えやすくなります。

また、反対に冬は太陽光を効率的に取り入れる事で、室内の温度低下を防ぐ効果に期待する事が出来ます(#^^#)

②雨風から外壁を保護

軒は雨風が直接外壁に降り注ぐことを防ぎ、劣化進行を遅らせる役割も担っています。
海沿いや風の強い地域では、特に大きなメリットとなります！

③建物の美観の向上

軒のデザインは、建物全体の外観に大きな影響を与えます。
例えば、和風建築の家では特徴的な軒の形状が美しさを引き立て、洋風の家でも屋根のデザインに合わせてアクセントとなります。

軒は機能性だけではなく、デザイン性を向上させる役割も担っています！

軒が無い家（軒ゼロ住宅）のメリットと注意点

一方、近年のトレンドと言えるほど流行している住宅構造が、軒が無い家（軒ゼロ住宅）です！

デザイン的にスッキリとした外観が得られるため、現代的でシンプルな印象を与えることができます。
また、軒のスペースがないことでその分室内空間を確保しやすく、建築コストを抑えられるメリットも大きいです(^^♪

しかし、一方で軒ゼロ住宅は、前述の軒が持つ保護機能が備えられていません！
雨水が外壁及ぼす影響は大きくなり、建物のメンテナンスが頻度が多くなる可能性があります。

また、夏の季節の直射日光の差し込みが大きくなることもリスクです。

軒ゼロ住宅をご検討されている場合は、そうした「軒が無い事によるデメリット」も必ず念頭においておきましょう。

軒の劣化症状とメンテナンス方法

軒は雨水が直接当たる部分ではありませんが、湿気や風に吹き付けられたホコリや土の影響を受けやすい場所です。
軒天の汚れ・色は塗膜の劣化サインであるため、軒天塗装をご検討されることをおすすめいたします。

また、軒は屋根の最下部に位置する事から、屋根に浸水した雨水が流れ着きやすい場所です(>_<)
軒天の雨漏り・剥がれが乗じている場合には屋根から浸水を疑い、信頼できる施工業者に相談しましょう！

そうした場合、軒天材の交換とあわせ、被害を広げない為にも早期に雨漏り修理が必要となります。

まとめ

軒は住宅にとって欠かせない部分であり、美観や耐久性にも大きく関わっている場所です。
軒ゼロ住宅は多くのメリットがありますが、軒がの保護機能が備えられていない点に注意しましょう(>_<)

また、軒天部分の色あせや剥がれが生じている場合は、メンテナンスが必要な状態です。

街の屋根やさんでは専門スタッフが無料点検を行い、最適な施工方法をご提案させていただきます！
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