　屋上の排水口、しっかりとメンテナンスしていますか？

　屋上にある排水口はドレンとも呼ばれていて、建物を雨水や汚れから守る重要な役割を担っています。しかし、定期的なメンテナンスを怠ると、排水不良による雨漏りや建物の劣化につながる恐れがあります。

　特に、マンションやビルなどの屋上は、地上のように自然に水が流れるわけではありません。屋上には勾配がつけられており、雨水が排水口に流れるように設計されています。しかし、この排水口にトラブルが生じ、詰まりが原因で水たまりができると、深刻な問題を引き起こすことになります。

　本記事では、排水口が詰まる原因や放置した場合のリスク、効果的な清掃・メンテナンス方法を解説します。
　トラブルを未然に防ぐ方法もご紹介しておりますので、屋上のメンテナンスについてお考えの方はぜひ参考にしてみてくださいね(^^)/
　

排水口が詰まる原因

　屋上の排水口が詰まる主な原因は、以下のようなものがあります。

落ち葉やゴミの蓄積

　近くに樹木がある場合、風に乗って落ち葉や小枝が屋上に運ばれ、排水口に溜まることがあります。
　また、ビニール袋やペットボトルのキャップなどのゴミが飛んできて、排水口を塞いでしまうケースもあります。

コケや泥の堆積

　長期間メンテナンスを行わないと、コケや泥が溜まり、水の流れを妨げることがあります。特に、梅雨時期や湿気の多い環境では、コケの繁殖が進みやすく、排水口を完全に塞いでしまうこともあります。

施工不良や経年劣化

　新築時の施工不良や経年劣化によって、排水口の周囲にひび割れが生じたり、配管が劣化したりすることで、スムーズな排水が難しくなることもあります。

排水口が詰まるとどうなるのか？

　排水口が詰まると、以下のような問題が発生する可能性があります。

雨漏りのリスク

　屋上に水が溜まると、防水層に負担がかかり、亀裂や剥がれが生じやすくなります。防水層の破損が進むと、建物内部に雨水が侵入し、雨漏りが発生する原因となります。

建物の劣化

　長期間水たまりができると、屋上のコンクリートや鉄筋部分が劣化しやすくなります。特に、鉄筋が錆びると強度が低下し、建物の寿命を縮めることにつながります。

カビや悪臭の発生

　水たまりが続くと、カビや藻が繁殖し、悪臭が発生することがあります。これにより、屋上周辺の環境が悪化し、建物の美観を損ねる原因にもなります。

排水口の適切なメンテナンス方法

　こうしたトラブルを防ぐためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
　以下のポイントを押さえて、適切な管理を行いましょう。

定期的な清掃

　最低でも年に2回、春と秋に排水口の清掃を行うことが推奨されます。特に落ち葉が多くなる秋や、梅雨前には重点的にチェックしましょう。
　落ち葉やゴミは手で取り除き、泥が溜まっている場合はブラシやホースで洗い流すと効果的です。

ストレーナー（ドレンキャップ）の取り付けもおすすめです

　ドレンキャップの取り付けも、排水口周りに落ち葉やゴミが溜まるのを防ぐために効果的です。ドレンキャップを取り付けることで、排水口を保護し、効率的に雨水を排水することができます。

　定期的なメンテナンスと合わせて、ドレンキャップの取り付けを行うことで、排水口周りの清潔さを保ち、雨漏りの予防に役立ちます。

水の流れをチェック

　排水口が正常に機能しているかを確認するため、雨が降った後などに水の流れをチェックしましょう。
　水がスムーズに流れない場合は、すぐに原因を特定し、適切な処置を行うことが重要です。

プロによる点検と補修

　長年メンテナンスをしていない場合や、屋上の防水層に異常が見られる場合は、専門業者による点検を依頼することをおすすめします。

　特に、防水シートの浮きや排水管の詰まりが深刻な場合は、プロの技術が必要になります。
　屋上全体の防水工事が必要となることもありますので、もし気になることがあったり、実際に雨漏りで困っている場合は、専門業者に依頼をして見に来てもらうようにしましょう！

まとめ

　屋上の排水口は、建物全体を守る重要な設備の一つです。適切なメンテナンスを怠ると、雨漏りや建物の劣化を招き、結果的に大きな修繕費用がかかる可能性があります。定期的な清掃や点検を行い、トラブルを未然に防ぐことが大切です。

　「最近、屋上の点検をしていない」という方は、ぜひこの機会に一度チェックしてみてはいかがでしょうか？

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