　瓦屋根は非常に長寿命な屋根材として有名ですが、「屋根下地」の寿命となると話は別です。

　屋根下地には雨漏りを防ぐための防水紙や、屋根全体を支えている野地板などが含まれますので、その劣化を放置してしまうと瓦屋根と言えど漏水被害や様々な問題が発生します。

　そこで、葺き替えよりもリーズナブルに下地のメンテナンスが行える「屋根葺き直し工事」をご検討されている方も多いのではないでしょうか(^▽^)/

　今回は屋根葺き直し工事の費用相場や葺き替え工事との比較について分かりやすく解説していきます(^▽^)/

瓦屋根の葺き直し工事の費用相場は？

　瓦屋根の葺き直し工事の費用相場は「税込 924,000円～1,595,000円」となります。

　ただ、葺き直し工事は問題が発生している一部分・一面のみと施工範囲を柔軟に変えることが可能ですので、規模によってはもう少し安くなる場合もございます(^▽^)/

　実際の費用は屋根の広さや状態、使用する材料などによって異なりますので、一度無料での見積もり作成を利用してみることをお勧めします。

費用に関する注意点！

　葺き直しでも相場より大幅に高い費用が見積もりとして出されるケースがあります。

　まず一つ目は、単純に瓦屋根の面積が相場として想定されている一般的な住宅よりも大きい場合です。

　街の屋根やさんでも通常の面積よりも広い瓦屋根の施工を数多く経験してきています。
　やはり実際の現地の状況から費用を算出しなければ、「いくらかかる」とは断言できないのです。

　そして二つ目が、葺き方が通常と異なるタイプの瓦屋根の場合です。

　一文字葺きタイプなどの瓦屋根は軒先の納め方が全く違うことがあり、一度解体して葺き直すことに手間や工程が多く必要になる可能性があります。

　瓦を葺くために雨樋の脱着も必要になるケースでは、施工費用が通常よりも高くなりがちですので注意しましょう。

そもそも葺き直し工事とは？

　葺き直し工事は、既存の瓦を再利用して屋根の下地の新しくするリフォーム方法です。

　丈夫で取り外しが可能な瓦屋根だからこそできる手法で、外観を変えずに屋根の寿命を延ばすことができます(^▽^)/

　葺き直し時に、これまで漆喰や葺き土を使用していた棟を乾式工法に仕上げて屋根の軽量化を図ることもお勧めです。

葺き直し工事の特徴

　やはり大きな特徴としては、新たな屋根材を用意する必要がなく、その分の費用を抑えることが可能な点にあります。

　これまでと同じ屋根材を使うとしても、60年以上は持ってくれる瓦屋根であれば耐久性に問題は無いでしょう。

　また、これまでの風合いをそのまま残すことができるため、建物の外観を変えずに屋根のリフォームが可能です。

葺き替え工事との比較

葺き替え工事は、完全に新しい屋根材で屋根を葺き替える方法です。

　近年では瓦屋根から軽量な金属屋根材への葺き替えを進める方が多くいらっしゃいます(^▽^)/

　古い瓦の処分費用や新規屋根材を用意する分の費用が発生するため、葺き直し工事よりも高くなります。

　ただ、葺き替え工事は前述したように金属屋根を使用することで屋根の軽量化を最大効果で果たせるものになります。

　お住まいの耐震性を向上させたい場合には葺き替え工事がオススメです(^▽^)/

葺き直し工事を選ぶ場合の注意点

セメント瓦の場合

　瓦屋根の一種である「セメント瓦」を使用している場合は、今後のメンテナンスが難しいことに注意が必要です。
　
　セメント瓦は長寿命な粘土瓦と違い、40年前後で寿命を迎えます。
　また、経年劣化によりひび割れが生じやすく、定期的な塗装メンテナンスが必要となります。

　葺き直し工事で下地を交換することは可能なのですが、現在使用されているセメント瓦がほとんど耐用年数を迎えてしまっていることや、セメント瓦を製造・販売する会社の撤退などにより修理で使用する新品が手に入りにくいことから、今後のメンテナンスに大きな課題を抱えています。

　そのため、セメント瓦屋根では葺き直しよりも葺き変えてしまった方が後々の安心に繋がります(^▽^)/

　私たち街の屋根やさんは、屋根の状況をしっかりと判断して最適な工事をご提案できるスタッフが調査にお伺いし、工事の最後まで担当させていただきます。
　なんでもご相談いただければと思いますので、ぜひ一度お問い合わせください(^▽^)/