2026.10.14
屋根の傷みが気になってきたとき、「葺き替えにした方がいいの?」「カバー工法でも大丈夫?」と迷われる方は多いものです。築年数が経過すると表面の屋根材だけでなく、目に見えない下地部分まで劣化が進むため、本格的なリフォームが必要になります。その根本的な解決策として多く選ばれているのが「…

浦安市在住のお客様から「雨の日に屋根裏でポタポタと音がするが、雨漏りではないか」とのご相談をいただいたことが工事のきっかけです。
点検すると寝室の天井には大きなシミが出ており、天井裏にも水が入った痕跡が残っていました。
以前にラバーロック工法による瓦の落下防止処理が施されており、棟から桟瓦にかけて、コーキングによって隙間が塞がれている状態です。
そのため部分補修では止水性の確保が難しく、再発リスクも高い状況でした。
そこで漏水防止と今後の耐震性向上を目的に、屋根の軽量化を含めた葺き替え工事をご提案しています。





室内の天井面には、雨水が回ったことを示す変色がはっきりと見受けられました。
こうしたシミは「どこから入ったか」を直接示すものではありませんが、建物内部まで水が到達しているサインです。
まずは被害の事実を把握し、屋根側の原因特定へ進めます。
棟瓦から平部の瓦にかけて、瓦同士の取り合いがコーキングにより強く固定されていました。
ラバーロック工法は瓦のズレ抑制を目的とした施工ですが、施工範囲や納まりによっては、本来排出されるはずの雨水の逃げ道を塞いでしまう場合があります。
棟のラインに沿って連続的に処理が施されているため、部分的なやり直しには「切断・撤去・再施工」を丁寧に繰り返す必要があり、止水性の確保と作業性のバランスを慎重に見極めました。
棟部では漆喰の劣化が進み、崩れが見られる状態でした。
加えて、冠瓦にある銅線を通す穴が開いたままになっており、雨水が侵入した際に適切に排出されない条件が重なると、漏水につながる可能性があります。
瓦屋根は「入れない」だけでなく「入っても排出する」という考え方も重要であり、排水経路が塞がれると内部に水分が滞留しやすくなります。
こうした状況を踏まえ、今回は雨漏り修理としての確実性に加え、将来的な維持管理のしやすさも考慮し、葺き替えを選択しました。
既存の瓦を下ろすと、屋根面には瓦下の土が残っている状態でした。
土は瓦屋根特有の構成要素で、重さの要因にもなるため、葺き替えでは撤去して屋根を軽量化していきます。
作業中は落下物が出やすい工程でもあるので、足場と養生の中で手順よく進め、周囲への配慮も欠かしません。
撤去後は、屋根の下地として野地板を増し張りし、面としての強度を高めました。
新しい屋根材を長持ちさせるためには、表面材だけでなく下地の剛性と平滑性が重要になります。
職人は釘やビスの効きを確認しながら、板の取り合いにも注意し、後工程の防水層がきれいに納まるよう丁寧に面を整えました。
見えなくなる部分ほど手を抜けないため、施工品質の差が出やすい重要なポイントです。
下地の上にはルーフィングを敷設し、防水層を構築しました。
屋根材はあくまで「雨を受け流す外皮」であり、万一雨水が侵入しても建物内部へ到達させないための要となるのがこの防水層です。
重ね代やラインを揃えながら施工を進めることで、雨水の流れに逆らわない納まりを形成していきます。
防水層の上に、ニチハの横暖ルーフαを葺き上げていきました。
軽量な金属屋根は、瓦からの葺き替えにおいて建物への負担を軽減でき、地震対策としても有効です。
屋根面に均一なラインが出るよう葺き方向と納まりを揃えながら施工し、端部の仕上がりも丁寧に調整しました。
色味も落ち着いており、周囲の景観に自然に馴染む仕上がりとなっています。
最後に棟部を整え、棟板金を設置して仕上げました。
棟は雨風の影響を受ける要所のため、直線性と固定力のバランスを見ながら納め、浮きや隙間が生じないよう施工しています。
屋根全体が一体として締まることで、見た目の美しさだけでなく、雨仕舞としての安心感も高まります。
今回の浦安市のお住まいでは、室内天井の雨染みと屋根裏への浸水痕が確認でき、屋根側ではラバーロック工法によるコーキング処理や棟まわりの劣化が重なっていました。
そこで瓦屋根を撤去し、野地板の増し張りとルーフィング施工により下地・防水層を再構築したうえで、横暖ルーフαによる軽量金属屋根へ葺き替えを実施しています。
雨漏りは一度止まっても条件次第で再発する可能性があるため、構造から見直す選択が安心につながるケースもあります。
同じように雨の日の音や天井のシミが気になっている方は、街の屋根やさんまでお気軽にご相談ください。
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