2026.01.05
屋根は日常生活の中で目にする機会が少ないため、劣化していてもつい後回しにされがちな部分です。しかし、雨風や紫外線を直接受け続ける屋根は、住宅の中でも特に劣化しやすい箇所でもあります。「この屋根は丈夫だから大丈夫」と思っていても、適切な屋根メンテナンスを行わなければ、思わぬ雨漏りや…

船橋市前貝塚町にて浮いた棟板金に「ステンレスビス再固定とシーリング処理」で雨漏り対策しました。
お客様より「訪問業者から棟板金の浮きを指摘されて不安」とのご相談頂いた事が工事のきっかけです。
現地調査すると、各所で釘の緩みや軽微な浮きが見られ、すでに応急的なテープ補修が施されている箇所もありました。
そこで、将来的にカバー工法なども視野に入れているとのお話から、今回は交換ではなく既存の棟板金を活かして固定強度を強化する補修で進めることになりました。
街の屋根やさんでは、屋根を中心に住まいの外装全体の「リフォーム・修理」まで見据え、将来の計画に合わせた無理のない提案を心がけています。





棟板金の上部にはテープが貼られており、浮きが気になる箇所を押さえている状況でした。
触診の範囲では大きくグラつく印象は薄く、下地の貫板についても著しい腐食が進んでいると断定できる状態ではありませんでした。
一方で、テープに頼った応急処置は長期的な解決策になりにくく、強風時のあおりや隙間からの浸水が気がかりです。
お客様にも現状とリスクを共有し、必要な範囲での補修方針を整理していきました。
棟板金の端部には僅かな隙間が見え、浮きが発生していました。
棟は風の影響を受けやすい位置のため、固定が弱くなると板金が持ち上がりやすくなります。
隙間が小さくても、雨の吹き込みや毛細管現象のような水の回り込みが起こると、内部への影響が広がる可能性もあります。
現時点で緊急性が高いとまでは言い切れなくても、メンテナンスは早いほど被害が小さく済みます。
棟板金の側面付近では、釘が浮き上がっている箇所が確認できました。
経年で木下地が痩せたり、熱伸縮や風圧の繰り返しを受けたりすると、釘は少しずつ保持力を失いやすい傾向があります。
釘が緩むと板金の固定点が減り、結果として棟全体が動きやすくなるため、浮きの進行にもつながります。
今回は「将来の大規模工事の予定もある」という前提を踏まえ、交換よりも合理的な補修で固定力を回復させる方針としました。
まずは、緩みが目立つ釘を中心に抜き取り、固定のやり直しができる状態へ整えていきます。
釘をそのまま打ち直すのではなく、保持力の低下要因を一度リセットすることで、次の固定が効きやすくなります。
屋根上は足場や姿勢が制限される場面もありますが、職人が手元の安定を確保しながら進めることで、余計な歪みや傷を増やさないよう配慮しました。
次に、抜いた箇所をステンレスビスで再固定し、保持力の向上を図りました。
ビス固定は釘に比べて抜けにくく、振動や風圧の影響を受けても緩みにくい点がメリットです。
特に板金同士の重なり部や端部は動きが出やすいため、固定の要所として意識しながらビス留めを行います。
金属部材に対して適切な締め込みを行い、過度に潰してしまわないよう加減するのも職人の工夫で、仕上がりの安定性に直結します。
再固定後は、棟板金のラインが素直に通っているか、浮きが残っていないかを確認しながら納まりを整えました。
浮きが出ていた箇所では、固定点を増やすことで押さえ込みが効き、板金の動きが抑えられていきます。
屋根はわずかな反りや段差が雨水の流れにも影響するため、見た目以上に「きちんと収まっているか」が大切です。
補修後は不安要素だった浮きが落ち着き、手で触れても動かない状態に仕上がりました。
固定強化に加えて、棟板金の継ぎ目は浸水リスクが集まりやすいポイントのため、シーリング処理の下準備も進めました。
施工時は、まずマスキングテープで周囲を養生します。
そして、プライマーを塗布して、シーリング材がしっかり密着する下地条件を整えました。
こうした下処理は、耐久性を左右する重要工程で、丁寧さが安心感につながります。
最後に、継ぎ目へシーリング材を充填し、雨水の入り込みを抑える処置を行いました。
年数が経過した棟板金では、内部の既存シールが劣化して隙間が生じているケースもあり、見えない部分の対策が効果を発揮します。
充填後は表面を整え、継ぎ目が連続して塞がっているかを確認しながら仕上げました。
固定力の向上と防水性の補完をセットで行うことで、短期的な不安を減らしつつ、次の屋根メンテナンス計画へ繋げやすい状態を目指しています。
船橋市前貝塚町の今回のケースでは、訪問業者の指摘をきっかけに屋根を点検したことで、棟板金の釘の緩みや浮き、テープによる応急補修の痕跡が確認できました。
将来的に屋根カバー工法などを検討されている状況を踏まえ、交換ではなくステンレスビスによる再固定とシーリング処理で、棟板金12.0m分の固定強度を高めています。
工事は1日で完了し、浮きの不安が落ち着いたことで、お客様にも気持ちの面で安心していただける内容となりました。
棟板金の浮きや釘の緩みは放置すると悪化しやすいです。
気になるサインがあれば街の屋根やさんまでお気軽にご相談ください。
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