2026.03.06
瓦屋根は耐久性が高い屋根として知られていますが、長年使用していると屋根内部の防水シートや下地が劣化することがあります。そのような場合に行われるメンテナンス方法の一つが屋根葺き直し工事です。しかし、「葺き直しってどんな工事?」「葺き替えとは何が違うの?」と疑問に感じる方も多いのでは…

匝瑳市野手の牛舎にて台風被害で飛散した屋根に大波スレートを用いた葺き直し工事を実施しました。
お客様より「台風で屋根材が大きく捲れ、雨漏りが発生してしまった」とのご相談頂いた事が工事のきっかけです。
牛舎では雨が直接牛に当たってしまうため、早急な対処が求められお困りだったそうです。
加えて「できるだけ費用を抑えたい」「塩害に強い材料を使いたい」というご要望もあり、状態を見極めたうえで最適な施工方法を検討しました。
大波スレート自体は倉庫などにも使われる丈夫な屋根材ですが、下地鋼材の腐食が進んでいたため、木下地への交換を含めた葺き直しが最も現実的な選択となりました。
今回、強風による軒先の損傷や下地の腐食が進んだ状態で、お客様の不安を少しでも早く解消できるよう丁寧に工程を進めています。





軒先部分では大波スレートが強風で浮き上がり、外側へめくれ上がった状態が確認されました。
雨が吹き込みやすい位置だけに、損傷が続くと屋内への浸水リスクが高まります。
特に牛舎では湿気が衛生面にも影響するため、早めの修繕が安心につながると判断しました。
屋内側からは、複数のスレートが落下したことで光が差し込むほどの開口が生じていました。
屋根の支持材が露出し、雨天時にはそのまま雨が降り込んでしまう状況で、日々の作業にも支障が出てしまいます。
下地の腐食も目視でき、葺き直しの必要性がより明確になりました。
広い範囲にわたりスレートがズレたり外れたりしており、被害が局所的ではないことがわかりました。
経年による表面の劣化も見られ、割れやすい状態になっている部分も点在しています。
部分補修では再発リスクが残るため、計画的な葺き直しが不可欠でした。
軒先の一部は完全に落下し、下地鋼材の腐食が進んでいました。
海風の影響が強い地域では塩分が付着しやすく、鋼材が腐食しやすくなります。
そのため、耐久性の高い木下地への交換が有効と判断しました。
既存のスレートを一時的に撤去すると、腐食した鋼材が表れていました。
ここに3寸角の木材を新たに組み直し、しっかりと固定していきます。
作業中は牛たちを別スペースへ移していただき、安全面にも細心の注意を払いました。
職人も踏み抜きの危険を回避しながら、慎重に作業を進めています。
木下地が完成すると、状態の良い既存スレートを戻しながら葺き作業を進めます。
強度に問題のないスレートを再利用し、費用を抑える工夫をしています。
並行して不陸の調整も行い、仕上がり後の雨仕舞いが安定するよう丁寧に固定していきました。
割れや欠損が大きい部分には新しいスレートを葺き足しました。
新旧の色差こそありますが、耐久面では遜色なくしっかり役目を果たしてくれます。
固定には錆びに強いステンレスビスを使用し、塩害が懸念される環境でも長く安心して使えるよう配慮しました。
ビスの位置や打ち込み具合を一つずつ確認し、雨水が入り込みにくい仕上がりを確保しています。
波形の山と谷を読みながら、最も力が加わりにくい位置を選んで施工するのも経験が必要な作業です。
丁寧な仕上げにより、全体が均一に美しく整いました。
今回の工事により、牛舎の屋根は再び安心して活用できる状態へ戻りました。
葺き直しによって雨漏りリスクが解消し、お客様からもホッとしたとお声をいただけています。
海に近い地域ならではの塩害対策も盛り込み、長く使える屋根へと生まれ変わりました。
屋根の不具合は放置すると被害が広がりやすいため、気になる点があればお気軽に街の屋根やさんへご相談ください。
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