近年、街中でもよく見かけるようになった「軒のない家」。
しかし、従来の家に当たり前のようにあった「軒」は、実はとても重要な役割を担っています。

では、軒をなくすことでどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか(・・?

この記事では、「そもそも軒とは何か？」という基本から、「軒ゼロ住宅」の特徴や注意点までわかりやすく解説いたします！
ぜひ参考にしてみてくださいね(^^)/

そもそも「軒」とは？

こちらは、柏市大室のお客様よりご依頼をいただき調査をさせていただいた屋根の「軒」です(^^)/

「軒（のき）」とは、屋根が外壁より外側に張り出している部分のことを指します。昔ながらの日本家屋では、この軒が深く作られているのが特徴です(^^♪
この軒にはただ見た目を整えるだけではなく、住宅を守る大切な役割がいくつもああります！

たとえば…

・雨の吹き込みを防ぎ、外壁の劣化を軽減する
・夏の日差しを遮って室内の温度上昇を抑える
・冬の太陽光を室内へ取り込む
・雨が直接降り注ぐことによる窓や外壁の汚れを軽減する

特に四季があり雨や湿気の多い地域も多い日本では、軒の存在が建物の寿命や快適性に大きく影響します(#^^#)

「軒がない家」が増えている？軒ゼロ住宅のメリット

一方、最近では「軒のない家」いわゆる“軒ゼロ住宅”が増えてきています！
街を歩いていると、スタイリッシュでモダンな外観の住宅を見かけることが多くなりましたよね。

では、なぜ軒をなくす住宅が選ばれるようになったのでしょうか？理由としては以下のようなメリットがあるからです。

・シンプルで洗練されたデザインに仕上がる
・敷地が限られていても建物の面積を広く取れる
・軒の構造がないぶん建築コストが抑えられる

特に都市部などの狭小地では、建物ギリギリまで活用できるという点で「軒を省く」という選択肢が大きな魅力と言えます(^^)/

軒がない家のデメリットとは？

冒頭でもお伝えいたしました通り、屋根に設置された軒は非常に重要な役割を担っています。
そのため、軒が無い「軒ゼロ住宅」は、やはりそれによるデメリットがあります。

やはり、一番大きなデメリットは「外壁やサッシまわりが雨ざらしになる」という点です。
軒がある場合は雨が直接壁に当たるのを防げますが、軒ゼロ住宅ではその防御がなくなります。

その結果…

・外壁の劣化スピードが早まる
・雨水の侵入リスクが高まる（特にサッシまわり）
・窓ガラスがすぐに汚れやすい
・日射が直接室内に入り冷房効率が悪くなる

などのデメリットがあり、特に通気や防水の設計が甘いと「雨漏り」や「結露」といったトラブルにもつながる可能性があります…(>_<)
景観面に優れ敷地面積を最大限活用できる軒ゼロ住宅ですが、ご検討される上では上記の様なデメリットがあることもしっかりと念頭に置いておきましょう。

まとめ

軒は「建物を守る傘」のような存在です。
軒があることで雨風や紫外線から外壁を守り、住まいの寿命を延ばすことにも繋がります！

軒が無い家はデザイン性や機能性に優れている一方、そうした軒による保護機能を得られません(>_<)
防水処理として建物各所に施されたシーリング材や、外壁塗膜の定期的なメンテナンスがより重要になる事は念頭に置いておきましょう。

街の屋根やさんでは、軒ゼロ住宅のお住まいのメンテナンス施工の経験も豊富に持っております(^^)/
点検～お見積もりの作成まで無料にて承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください！