屋上防水に最適！シート防水の特徴と施工方法を解説

シート防水は、屋上やベランダなどの防水工事において、合成ゴムや塩化ビニルなどの防水シートを敷設し、防水性能を確保する工法です。
　耐久性や施工のしやすさから、ビルやマンションなどの屋上防水に広く採用されています。

シート防水の種類

　シート防水には主に以下の2種類があります。

ゴムシート防水

　合成ゴム製のシートを接着剤や固定具で施工する工法です。
　伸縮性が高く、建物の動きに追従しやすいのが特徴です。
　しかし、紫外線やオゾンによる劣化が進みやすく、定期的なメンテナンスが必要です。

塩ビシート防水

　塩化ビニル樹脂製のシートを使用する工法で、ゴムシートに比べて耐候性が高く、長寿命なのが特徴です。
　また、熱溶着によりシート同士を一体化させることができるため、施工後の防水性が高くなります。

シート防水の施工方法

　シート防水の施工方法には、以下の2種類があります。

密着工法

　防水シートを接着剤で下地に直接貼り付ける方法です。
　下地との密着性が高いため、強風や外的衝撃に強いですが、下地の状態に影響を受けやすいため、下地調整が重要になります。

機械的固定工法

　防水シートを専用の固定金具で下地に留めつける工法です。
　下地の影響を受けにくいため、改修工事にも適しています。
　また、通気性能が高く、湿気がこもりにくいのも特徴です。

シート防水のメリット・デメリット

メリット

・施工が比較的簡単：短期間で施工でき、工期が短縮できます。
・軽量で建物に負担をかけにくい：特に改修工事に適しています。
・耐久性が高い：塩ビシート防水は特に長寿命です。
・環境負荷が少ない：施工時の臭いや粉塵が少なくすみます。

デメリット

・複雑な形状への施工が難しい：設置物が多かったり、複雑な形状の部位では施工に適しません。
・継ぎ目からの漏水リスク：防水面に継ぎ目ができてしまうため、接着が不十分だとシートが捲れる原因になります。

まとめ

　シート防水は、耐久性や施工のしやすさに優れた防水工法であり、新築・改修問わず多くの建物で採用されています。
　種類や施工方法によって特徴が異なるため、建物の用途や条件に応じて適切な方法を選ぶことが重要です。
　定期的なメンテナンスを行うことで、長期的な防水性能を維持し、建物の劣化を防ぐことができます。

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