ウレタン防水で陸屋根の防水対策！施工の流れと耐久性を高めるコツ

　陸屋根は勾配の少ないフラットな屋根のため、水が溜まりやすく防水性能が特に重要です。
　そのため、耐久性と防水性に優れた防水層を形成する防水工事が欠かせません。
　本記事では、防水工事の施工方法の一つであるウレタン防水工事の工程を詳しく解説します。

ウレタン防水工事とは

　ウレタン防水とは、液状のウレタン樹脂を塗布し、防水層を形成する工法です。
　液体のため屋根の形状に関係なく施工でき、継ぎ目のない防水層を作れるのが特徴です。

　また、ウレタン防水工事には2種類の工法があります。「密着工法」と「絶縁工法（通気緩衝工法）」です。
　前者は下地に直接ウレタン樹脂を塗布する工法で、後者は下地とウレタン樹脂の間に通気緩衝シートする工法です。

　密着工法は新築時や劣化が軽微な場合に用いられ、絶縁工法は下地が水分を含んでいる（雨漏りや湿気）場合に用いられます。
　下地が水分を含んでいる場合に密着工法で施工してしまうと、水分が蒸発した時に水蒸気の逃げ場がなくなり塗膜の膨らみや破裂の原因になるので注意が必要です。
　一方、絶縁工法は通気緩衝シートと脱気筒で水蒸気を逃がすことができます。

ウレタン防水工事の基本工程

　ウレタン防水工事は、以下の工程で進められます。

事前調査と下地処理

　施工前に既存の防水層の状態や劣化具合を確認します。
　浮きやひび割れがあれば補修を行い、汚れやゴミを清掃します。
　下地処理は密着性を高める重要な工程です。

プライマー塗布

　下地とウレタン防水材の接着をよくするために、プライマー（接着剤）を塗布します。
　プライマーの乾燥を待って次の工程に移ります。

　乾燥が不十分だと塗膜の劣化を早める原因になるので注意が必要です。

ウレタン防水材の塗布（1回目）

　ウレタン樹脂をコテやローラーで均一に塗布します。
　適切な厚みを確保することが重要で、塗布後は十分に乾燥させます。

　ウレタン防水は手作業で塗布していくため、職人の技量によって仕上がりに大きな差が出ます。
　できるだけ、経験が豊富な業者に頼むのがよいでしょう。

ウレタン防水材の塗布（2回目）

　1回目の層が乾いた後、再度ウレタン防水材を塗布します。
　これにより、防水層の厚みと強度が確保されます。

トップコート塗布

　防水層を紫外線や摩耗から保護するため、トップコートを塗布します。
　これにより耐久性が向上し、長期間の防水性能が維持されます。

施工期間とメンテナンス

　ウレタン防水工事の施工期間は約3～10日程度（乾燥時間含む）です。
　耐用年数は約10～12年で、定期的にトップコートを塗り替えることで長持ちさせることができます。

まとめ

　陸屋根のウレタン防水工事は、適切な下地処理と丁寧な塗布が重要です。
　耐久性を維持するためには、定期的なメンテナンスも欠かせません。適切な施工と管理で、長く安心して建物を守りましょう。

　街の屋根やさんは、防水工事の施工実績が豊富にありますので、安心して工事をお任せいただけます。
　ウレタン防水だけでなく、FRP防水やシート防水など、建物の状態やお客様の要望に応じて柔軟な提案・施工が可能です(*^^)v

　防水工事を検討されている方はぜひ一度、街の屋根やさんの無料相談をご利用ください♪