HOME
現場ブログ
漆喰の劣化が瓦屋根に及ぼす影響とは？漆喰の役割・特徴から劣化症状までご紹介！

　住宅に使用される屋根材の中でも、瓦屋根はメンテナンスの手間が少ない屋根と言えます。
　粘土瓦は非常に丈夫な屋根材であり、定期的な塗装メンテナンスも必要ありません(#^^#)

　ですが、「瓦屋根全体」で考えますと定期的な点検・補修が必要であり、完全にメンテナンスフリーとはいきません。
　特に、棟瓦に使用される「漆喰」の劣化には注意が必要です！

　そこで、この記事では瓦屋根における漆喰の役割・特徴をはじめ、その劣化症状・悪影響まで現地調査の様子と併せて詳しく解説いたします(^^)/

漆喰の役割・特徴

　漆喰は消石灰を主原料として糊・スサなどを加えて水で練られた部材であり、職人によって塗り固める様に施工されます！

　瓦屋根における漆喰の役割は、熨斗瓦と棟瓦の隙間を埋めることで雨水の侵入を防ぎ、屋根の防水性を向上させる事です。
　また、瓦を固定する役割も担い、棟瓦に使用される熨斗瓦のズレを防止する役割も担います(#^^#)

　さらに、漆喰は棟瓦を美しく際立たせる効果もあります！
　しっかりと塗り固められた漆喰は瓦と相反した真っ白な色と相まって、瓦屋根特有の風格と趣を演出する重要な要素です。

　一方、漆喰の耐用年数は約15～20年程度と言われており、劣化の進行が進むことでひび割れ・剥離などの症状を生じさせてしまいます。

　上記の様な症状は棟瓦のズレや瓦屋根内部への浸水を招き、最悪の場合には棟瓦が倒壊するリスクにも繋がります！
　定期的に点検を行い、漆喰詰め直し工事などのメンテナンスをしっかりと施工していきましょう。

「漆喰の剥離症状」を確認した現地調査事例

　続いて、実際の現地調査でご確認をさせて頂いた、漆喰の剥がれや熨斗瓦のズレをご紹介いたします。

　成田市安西で棟瓦のズレが発生しているとの指摘を受けたので一度見てもらいたいとのご相談から、無料点検調査にお伺い致しました。
　お住まいは築30年を超えた和形の瓦屋根のお宅です。

熨斗瓦のズレが発生

　画像の様に、棟瓦に使用されている熨斗瓦がズレてきてしまっています。

　棟瓦は瓦屋根において非常に重要な役割を果たしています！
　屋根の中心部である棟部分を覆うように設置されることで、棟を保護するだけでなく瓦屋根の景観も向上する事が出来ます(#^^#)

　棟瓦がしっかりと設置されていることにより屋根全体の安定性や耐久性が確保されるのですが、こうした熨斗瓦のズレは棟瓦自体の安定性を低下させ最悪の場合には倒壊させてしまうリスクにも繋がります(>_<)

漆喰材の表面剥がれ

　併せて漆喰を確認させて頂きますと、劣化により剥がれ・割れが散見される状態でした。
　熨斗瓦のズレの原因は様々ですが、大きな理由の一つがこうした漆喰の剥がれです。

　漆喰は棟瓦に使用される瓦を固定し、さらに土台部分を保護する役割を担っています！
　その為、漆喰の剥離症状は瓦がズレてしまう大きな要因となり、雨水の浸水経路になってしまうケースもあります(>_<)

完全に漆喰が剥がれてしまっている箇所も有りました

　棟瓦やそこに使用される漆喰は、瓦屋根において欠かすことのできない重要な要素です！

　適切な設置と管理が行われることで、屋根全体の安定性や耐久性を確保し、美しい状態を維持することができます。
　棟瓦の重要性を理解し、適切な管理を行うことが瓦屋根の長寿命と美しさを保つために必要不可欠です(^^)/

棟の取り直し工事のご提案

　今回、全体的に劣化症状も見受けられるので、棟の再構築、所謂棟取り直し工事をご提案させて頂く事と致しました。

　「棟取り直し工事」は既存の棟を土台から全て一旦解体を行い、新たな漆喰土台から棟瓦を戻していく施工方法です(#^^#)
　強度の向上は勿論、雨漏りリスクを低減するためにも有効なメンテナンスとなります。

　私達街の屋根やさんでは、瓦屋根の修理・メンテナンス実績も豊富にございます。皆様もお気軽にご相談下さい！

　また、近年では重い瓦屋根から軽量な金属屋根へ葺き替える方も多い印象です。
　その様な屋根リフォームに関しましてもぜひお問い合わせ下さいね(^^♪