2026.07.02
スレート屋根の劣化が進むと、ひび割れや欠け、雨漏りなどが発生し、塗装では対応できないケースがあります。そのような場合に検討するのが、屋根材を新しくする「葺き替え工事」です。近年は、スレートから軽量な金属屋根へ葺き替えるリフォームが主流となっており、耐震性や耐久性の向上を目的に選ば…

山武市埴谷にて台風被害で傷んだセメント瓦屋根を軽量高耐久ディーズルーフィング屋根へ葺き替え工事しました。
お客様より「台風の強風と大雨で、瓦が破損して雨漏りしてきた」とのご相談頂いた事が工事のきっかけです。
早急に直したい状況だったものの、当時は修理業者が立て込む時期と重なり、すぐの対応が難しかったと伺っています。
そこで知り合いの方に頼んで一時的な補修は行ったものの、根本的な解決には至らず、雨が降るたびに室内への影響を心配されていました。
雨漏りが出ていると「とりあえず塞げば大丈夫」と考えがちですが、屋根材の割れや棟まわりの崩れが重なると、応急処置だけでは不安が残りやすいものです。
今回は下地から見直し、仕上げにジンカリウム鋼板(ディーズルーフィング)を採用して、軽さと耐久性の両立を図りました。
工期は6日、保証は10年で、見た目の印象もぐっと引き締まった屋根へ整えています。





瓦屋根全体を確認すると、セメント瓦の表面に傷みが進み、特に棟まわりで欠けが目立つ状態でした。
棟は風を受けやすく、瓦同士の納まりが乱れると雨水が入り込むきっかけになりやすい部分です。
屋根面にも細かな劣化が見られ、台風の影響が残っています。
こうした症状が重なると、雨漏りの原因が一点に絞れず、再発リスクを抱えたままになりがちです。
棟瓦の漆喰は劣化しており、一部は崩れて屋根に落ちている状態でした。
漆喰が劣化すると、棟瓦の固定力が落ちて、台風などの影響でズレてしまいます。
また、棟瓦の一部が大きく割れ、欠損が進んでいました。
過去の台風で吹き飛ばされた可能性が高く、屋根の最上部が弱点になっている状態です。
部分的に手を入れた形跡もあるものの、納まりが整っておらず、雨仕舞としては心許ない印象です。
使用されているセメント瓦は生産終了品で、新品の差し替えが難しい条件でした。
補修には別の瓦が使われていましたが、サイズや形状が合いにくく、無理に合わせた部分に隙間や段差が出やすくなります。
固定に使われているコーキングも劣化が見られ、紫外線や雨で痩せると防水性が落ちるため、浸水リスクが高まります。
調査結果を踏まえ、長期的な安心を優先して「屋根葺き替え工事」をご提案しました。
葺き替え工事のスタートは、既存のセメント瓦を撤去して屋根の状態をリセットする工程です。
瓦は一枚ずつ丁寧に外し、周辺を傷めないよう手順を揃えながら作業を進めました。
撤去後は屋根面が広く見渡せるようになり、下地の状態を点検しやすくなるため、ここで不具合があれば次工程へ持ち越しません。
職人としても「雨漏りの不安を残さない」ために、見えない部分の確認に神経を使う場面です。
下地の上にルーフィング(防水紙)を敷設し、屋根全体の防水ラインを整えました。
採用したのは屋根材「ディーズルーフィング」の施工に合わせた防水層で、屋根材の下で雨水を受け止める重要な役割を担います。
屋根材が高性能でも、一次防水だけに頼ると万一の吹き込みや毛細管現象に弱くなるため、下地防水の精度が雨漏り対策の要になります。
ルーフィング(防水紙)の上から、ジンカリウム鋼板屋根材であるディーズルーフィングを葺き上げていきました。
石粒仕上げの意匠性が特徴で、屋根面が一気に引き締まった印象へ変わっていきます。
施工では屋根の流れに沿って納まりを整え、継ぎ目や端部が乱れないよう、手元の調整を重ねながら固定しました。
屋根の頂部には、樹脂製の貫板を下地として用意し、その上に棟板金を被せてビスで固定しました。
棟は風圧が集中しやすいため、確実な固定が耐風性に直結します。
樹脂製の下地材は木材と比べて吸水による劣化リスクを抑えやすく、将来的なメンテナンス性にも配慮した選択です。
見えにくい部分ほど丁寧に仕立てることで、屋根全体の安心感が底上げされます。
棟が三方向に分岐する部分など、板金同士の取り合いは雨水が集まりやすいポイントです。
そこで繋ぎ目にコーキング処理を施し、防水性を高める仕上げを行いました。
こうした一手間は目立ちにくいものの、雨仕舞の完成度を左右する大切な工程になります。
最終的に全体の固定状況と納まりを確認し、隙間や浮きがないことをチェックして完了です。
台風被害で破損が進んだセメント瓦屋根は、応急処置だけでは不安が解消しにくく、瓦の入手難も重なると修理方針が難しくなります。
今回は、瓦屋根を下地から見直す葺き替えを行い、ディーズルーフィング(ジンカリウム鋼板)で軽量かつ意匠性の高い屋根へ更新しました。
棟まわりは樹脂製貫板+ビス固定、さらに繋ぎ目のコーキングで雨仕舞を整え、再発防止に配慮しています。
雨漏りや台風後の屋根の不安がある方は、街の屋根やさんまでお気軽にご相談ください。
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