2025.10.23
「屋根カバー工法」という言葉を聞いたことはあっても、実際にどんな工事なのか詳しくご存じない方も多いのではないでしょうか。屋根カバー工法は既存の屋根を撤去せずに新しい屋根材を重ねて施工する方法で、葺き替え工事に比べて費用を抑えられるのが大きな魅力です。この記事では屋根カバー工法の特…

千葉市若葉区殿台町にお住まいのお客様より、瓦棒屋根のメンテナンスについてご相談をいただきました。
既存の屋根は経年劣化が進み、一部には錆びや腐蝕も見られる状態でした。
今回、屋根の寿命を延ばすために「カバールーフ455」を用いたカバー工法を採用し、屋根の全面改修を行いました。
既存屋根を撤去しないカバー工法は、工期の短縮・コスト削減・廃材の少なさというメリットがあります。





カバー工法とは、既存の屋根を撤去せずに上から新しい屋根材を重ねて施工する方法です。
撤去費用を抑えられるだけでなく、工期短縮・廃材の削減・遮音性の向上など多くのメリットがあります。
また、古い屋根の上に防水シートと新しい鋼板を施工するため、防水性能も大幅にアップします。
今回は、耐久性と意匠性を両立した「カバールーフ455」を採用しました。
まずは既存の棟板金を撤去するところから作業を開始しました。
古い棟板金部分は、雨水の侵入リスクが高く、錆や劣化が見られる箇所です。
撤去後は屋根表面を清掃し、下地の状態を確認しました。
古い瓦棒屋根は表面塗膜の剥がれやサビが進行していましたが、下地構造自体には問題がなかったため、カバー工法に最適な状態でした。
既存屋根の上に、防水シートを全面に敷設します。
この工程は、雨漏りを防止するために非常に重要です。
防水シート(改質アスファルトルーフィング)は耐久性・密着性が高く、屋根下地の保護にも効果的です。
続いて、新しい屋根材を固定するためのタイトフレーム(吊子)を等間隔で設置しました。
タイトフレームは屋根材を支える骨格となり、耐風性・耐震性の向上に欠かせません。
今回使用した屋根材は、稲垣商事製のカバールーフ455です。
カバールーフシリーズは軽量かつ高耐久のガルバリウム鋼板製で、既存屋根へのカバー工法に最適な製品です。
この屋根材は、施工性の高さ・遮熱効果・長期耐久性が評価され、戸建住宅から倉庫、工場まで幅広く採用されています。
加えて屋根の棟側部分には、雨水の侵入を防ぐために立ち上がり加工を施します。
金属屋根工事において、この曲げ加工は職人の腕が問われる重要なポイントです。
立ち上がり部分がしっかりしていないと、後々の雨仕舞い不良や浸水の原因となるため、慎重に仕上げていきます。
いよいよ新しい屋根材の設置工程に入ります。
先に設置したタイトフレームに屋根材を固定しながら、一枚ずつ丁寧に葺き上げていきます。
取り付け後は見た目にも美しく、ブルーの艶が映える新しい屋根が完成しました。
軽量で地震にも強く、メンテナンス性に優れているのがカバールーフの魅力です。
屋根端部(ケラバ)には、雨水の吹き込みを防ぐための板金を取り付けます。
この処理を怠ると、強風や横雨の際に水が侵入しやすくなるため、慎重に施工しました。
ケラバ板金の固定には、ビス止めとシーリングを併用し、防水性と耐久性を確保しています。
そしてこのケラバ納めの処置も完了し、作業の方は仕上げ工程の棟板金の取り付け作業へ移行していきます。
屋根の最上部である棟部分には、新しい棟板金を取り付けました。
棟下には木下地を入れ、板金をしっかりと固定します。
棟部分は風雨にさらされやすく、屋根の中でも特に傷みやすい箇所のため、防水処理を二重に行い、耐久性を高めました。
棟板金の取り付けを終え、施工が無事完了しました。
光沢のある青い屋根が美しく、周囲の景観にもよく映えます。
これまでの瓦棒屋根の欠点であったサビ・雨漏りリスクを大幅に改善し、長期的に安心できる屋根へと生まれ変わりました。
尚、この瓦棒屋根のカバー工法の施工費用は税込726,000円で施工させて頂いております。
今回の施工では、既存の瓦棒屋根に錆びや腐食が進行していましたが、カバールーフ455によるカバー工法で見事に再生しました。
街の屋根やさんでは、現地調査から施工完了までを自社一貫対応で行い、お客様の建物に最適な屋根リフォームプランをご提案しています。
屋根のサビ、雨漏り、経年劣化などでお困りの方は、ぜひお気軽に街の屋根やさんまでご相談ください。
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