　屋根のリフォームは、住まいを守るために重要な工事ですが、施工不良や適切な処置がされていない場合、かえって雨漏りを引き起こすことがあります。
　この記事では、屋根リフォームが原因で発生する雨漏りの主な原因と、その対策について解説します。

屋根リフォームが原因で雨漏りが発生するケース

　屋根リフォームには「葺き替え工事」「カバー工法」「塗装工事」などがありますが、それぞれに雨漏りのリスクがあります。

葺き替え工事での雨漏り

　屋根の葺き替え工事では、古い屋根材を撤去して新しいものに交換しますが、施工不良があると雨漏りが発生します。
　防水紙（ルーフィング）が正しく施工されていなかったり、棟板金の固定が不十分・脳天打ちになっていたりと様々なところに原因が発生する可能性があります。

カバー工法での雨漏り

　カバー工法は、既存の屋根の上に新しい屋根材を被せる工事ですが、既存の屋根や屋根下地の劣化を無視してカバーしてしまうと雨漏りのリスクが高まります。

屋根塗装での雨漏り

　屋根塗装は防水性を向上させる目的で行われますが、下地が劣化している場合に補修しなかったり、スレート屋根なのに縁切りをしなかったりすると雨漏りの原因となります。

雨漏りを防ぐための対策

　屋根リフォームによる雨漏りを防ぐには、以下のポイントを押さえて施工を依頼することが重要です。

信頼できる業者を選ぶ

　屋根リフォームは、施工業者の知識や技術に仕上がりが大きく左右されます。
　どれだけ高品質な材料を使用しても、業者の施工品質が低ければ意味がありません。
　屋根リフォーム業者を選定する際は、以下のような点に注意しましょう！

　・実績が豊富で評判の良い業者を選ぶ
　・施工前に詳細な点検や診断を行う業者を選ぶ
　・保証制度がしっかりしている業者を選ぶ

工事内容をしっかり確認する

　工事前に、施工方法や使用する材料について詳しく確認し、不明点があれば業者に質問しましょう。
　また、施工中も定期的に現場を確認し、問題がないかチェックすることが大切です。

施工後の点検を行う

　リフォーム後も定期的に屋根の点検を行い、雨漏りの兆候（天井のシミ、カビ、剥がれなど）がないか確認しましょう。
　早めに対処することで被害を最小限に抑えることができます。

まとめ

　屋根リフォームは適切に行えば家の耐久性を高めますが、施工不良があると雨漏りの原因になることがあります。
　特に、防水シートの施工、棟板金の固定、塗装の縁切りなど、細かなポイントを押さえることが重要です。
　信頼できる業者を選び、工事内容を確認し、定期的な点検を行うことで、雨漏りのリスクを最小限に抑えましょう。