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切妻屋根と寄棟屋根を徹底比較！屋根選びの参考になる情報をお届け！

　家の屋根にはさまざまな形状がありますが、その中でも代表的なものが「切妻屋根」と「寄棟屋根」です。
　本記事では、それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較し、屋根選びのご参考となる情報をお届けします！

切妻屋根とは？

　切妻屋根（きりづまやね）は、2枚の屋根面が山形（△の形）に接する形状の屋根で、三角屋根と呼ばれたりもします。
　住宅や神社などに広く採用されており、日本では非常に馴染み深い屋根形状の一つです。

切妻屋根のメリット

施工が比較的簡単でコストが抑えられる

　切妻屋根はシンプルな構造のため、材料費や施工費を抑えることができます。
　また、施工時だけでなく、メンテナンス時にも同様のことがいえます。

雨漏りしにくい

　雨漏りは部材と部材の継ぎ目が多い程起こりやすくなります。
　シンプルな構造の切妻屋根は継ぎ目が少なく、雨漏りを起こしにくい屋根といえます。

小屋裏スペースを確保しやすい

　小屋裏（屋根裏）のスペースを確保しやすく、収納やロフトとして活用することができます。

切妻屋根のデメリット

風の影響を受けやすい

　屋根の端部分（破風）が大きく露出しているため、強風時に煽られやすい傾向があります。

デザインが単調になりやすい

　形がシンプルなため、デザイン性を重視する場合には工夫が必要です。

寄棟屋根とは？

　寄棟屋根（よせむねやね）は、四方向に傾斜がある屋根の形状で、屋根の頂点から四方に勾配が伸びる構造になっています。
　住宅以外にも、寺院などに多く用いられています。

寄棟屋根のメリット

耐風性が高い

　四方向に屋根面があるため、風の力を分散しやすく、強風や台風に強いです。

外壁の劣化を抑えられる

　軒が四方向に伸びているため、雨水の吹き込みを防ぎ、外壁の劣化を抑える効果があります。

デザイン性が高い

　切妻屋根よりも立体的な見た目になり、高級感のある外観を演出できます。

寄棟屋根のデメリット

施工費用が高くなる

　屋根面が4つになるため、施工が複雑になり、工事費用や材料費が高くなります。

屋根裏スペースが少ない

　切妻屋根に比べて勾配が緩やかに仕上がることが多く、屋根裏のスペースが狭くなりがちです。

メンテナンスコストがかかる

　棟の数も多く、メンテナンスの手間が掛かりがちです。

どちらを選ぶべき？

　どちらかの屋根が一方的に優れていることはない（一長一短）ので、自分がどこを重視するかをよく検討して選ぶのが良いでしょう。

・コストを抑えたい、シンプルなデザインを好む場合は「切妻屋根」がおすすめ
・耐風性を重視し、デザイン性や外壁の保護を考慮するなら「寄棟屋根」がおすすめ

まとめ

　切妻屋根と寄棟屋根にはそれぞれ特徴があり、どちらが適しているかは建物の立地条件やデザインの好みによります。
　施工費やメンテナンスのしやすさを重視するなら切妻屋根、耐久性や美観を重視するなら寄棟屋根が適しているでしょう。
　家を建てる際には、これらのポイントを考慮し、最適な屋根形状を選びましょう。