『屋根の金属が剥がれた』
とお客様からのお問い合わせで調査に伺って参りました。
屋根部に登り確認したところ、スレート屋根の降り棟の一部の棟板金が剥がれていました。
こちらですね。
細かく見てみます。
板金下の貫板も腐食が確認できます。
貫板が腐食すると板金を固定している釘が内側の貫板にしっかり固定されず緩みやすくなります。
板金の剥がれた部分だけでなく屋根部全体を点検していきます。
全体的に、棟板金の経年劣化が見受けられました。
貫板に固定している釘が錆びて浮き板金のズレがあります。
この状態ですと隙間に風が入り煽られ剥がれやすい状態です。
屋根のコロニアルには少し苔が発生し、塗装が少々劣化していますが、クラック(ヒビ割れ)も無いので屋根材の状態は問題なさそうですね。
棟部は屋根の頂点の部分で、風の影響を一番受けやすい部分です。
本日の現場は地域的に風の影響を受けやすい地域で、
日常的に風が吹きます。
それに付け加え、棟板金の経年劣化と貫板の腐食で固定しているビスの緩み、サビが重なり風に煽られ剥がれてしまったと考察できました。
棟板金が劣化していない状態でも突発的な台風などの強風で棟板金が剥がれてしまう事もありますが、その場合は一部の交換で済み、不必要な全体的な交換は必要ありません。
今回の現場の様に、全体的に同じく経年劣化し剥がれてしまう恐れがある場合は
全体の棟板金を交換する事が望ましいです。
お客様のご予算や、ご要望によっても様々ですが、
損壊した箇所の修理だけでなく、全体的な考察から今後、想定出来る被害の予防と最善で的確な工事をご提案させて頂ければと思います。
私たちスタッフからのお客様へのお知らせですが、今年の10月の台風による住宅の被害のお問い合わせが続いており、
ご対応が遅れてしまう事もございますが、出来る限り迅速なご対応と工事を進めて参ります。
屋根部などの高所は大変危険です。損壊した部分をご自分で点検や修理をなさるのは大変危険ですので、お住まいの気になる事や、点検、修理のご用命は当社スタッフがお伺い致しますのでお気軽にお問い合わせ下さい。