2026.07.14
季節の変わり目である春先は、ポカポカとした温かい日が増える一方で、突然の悪天候に見舞われることも少なくありません。特にこの時期に警戒したいのが、台風並みの強風と大雨をもたらす「春の嵐」です。激しい雨風はお気に入りのマイホームにも大きな負担をかけてしまうため、大切な住まいを守るため…

N株式会社の担当者様より「倉庫のスレートの屋根のケラバ部分が壊れてしまったので修理をお願いしたい」とのご相談をいただいたことが工事のきっかけです。
お話を伺うと、屋根も外壁もスレートで築40年以上が経過しており、数年後には建て替えを予定しているとのことでした。
そのため大がかりな改修ではなく、それまで雨風の侵入を防いで安全に使える状態にしてほしいというご要望です。
今回はガルバリウム鋼板を加工し、欠損したケラバを覆う方法で補修する方針となりました。





大波スレート屋根の端部にあるケラバ役物が一部欠損しており、納まりが崩れている状態でした。
ケラバは横からの雨や風の吹き込みを受け止める重要な部位のため、欠損すると内部へ水が回るきっかけになりやすい箇所です。
築年数の経過もあり、全体に経年の表情が見られる中で、特に端部の傷みが目立っていました。
まずは破損範囲と周辺の形状を把握し、最小限の施工で覆える寸法を検討していきます。
外壁に備え付けの梯子があったため、それを利用して上部を調査しました。
古い波形スレートは踏み割れのリスクがあるので、屋根上を無理に歩かず、届く範囲で目視点検を行っています。
ケラバ部分は劣化が進んでおり、固定力が低下している状態でした。
成形した板金は、まずステンレス製のビスで仮止めを行い、位置と押さえ具合を確認しました。
仮止めの段階で無理なテンションが掛かっていると、後の浮きやバタつきにつながるため、固定点のバランスが重要になります。
錆びにくいステンレスビスを使用することで、金属部分の耐久性を確保し、長期的な安定性にも配慮しています。
担当者様にとっても、しっかりと固定されていることが視認できる仕上がりとなり、安心感につながる工程となりました。
仮止め後は、スレートと板金の取り合いに生じるわずかな隙間を埋めるため、シーリングを充填し防水性を高めました。
端部は風雨の影響を受けやすく、微細な隙間でも吹き込みの入口となるため、確実な処理が求められます。
さらにビス周辺にもシーリングを施し、固定部からの浸入リスクを抑えた納まりとしています。
これにより、建て替えまでの数年間を見据えた、必要十分な防水性を確保しました。
仕上げとして、状況に応じてビスの増し打ちを行い、板金の安定性をさらに高めました。
固定点を適切に追加することで風圧による板金の動きを抑えられますが、過度な締め付けは材料を傷める可能性もあるため、現場状況を踏まえた判断が重要になります。
増し打ちしたビス頭にもシーリングを施し、局所的な浸入リスクを抑えた納まりとしました。
これにより、端部まで安定した仕上がりとなり、雨風の侵入を防ぐ機能性の確保につながっています。
印旛郡栄町三和の倉庫にて、破損した大波スレート屋根のケラバ部分をガルバリウム鋼板の板金で部分補修し、端部からの雨風の侵入を抑えました。
建て替え予定がある場合でも、必要十分な補修を行うことで、保管物や作業環境を守りながら使用を継続しやすくなります。
大波スレートのように経年した屋根では、無理に全面へ手を加えること自体がリスクとなる場合もあるため、今回は解体を行わず、既存部を覆う方法で負荷を抑えた点が重要なポイントとなりました。
似たように「全面改修までは必要ないが、現状の不安は解消したい」といったお悩みがあれば、街の屋根やさんまでお気軽にご相談ください。
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