2026.03.03
「屋根の漆喰が剥がれています」と言われ、不安を感じた経験はありませんか。普段は見えない部分だからこそ、突然の指摘に戸惑われる方も多いでしょう。ここでは、漆喰の役割や剥がれた際のリスク、適切な対応方法について解説いたします。 「屋根の漆喰が剥がれた」とはどんな状況を指すのか まず、…

香取郡神崎町にて令和元年房総半島台風被害で損傷した瓦屋根に棟取り直し工事を施工しました。
お客様より「漆喰のようなものが落ちていたので見てほしい」とのご相談頂いた事が工事のきっかけです。
実際に拝見すると、落下していたのは漆喰ではなくモルタルで、棟部分の継ぎ目に使われていた箇所が剥がれたものでした。
モルタルは接着性はあるものの、棟に使用するとどうしても年数で剥がれやすく、今回は台風の影響も加わり、固定力が低下していたと考えられます。
丁寧に状況をご説明し、棟取り直しと瓦差し替えをご提案したところ、工事のご依頼をいただきました。
どのような状態であっても、適切な診断と確実な施工によって屋根はしっかりと再生できまので、記事ではその流れを分かりやすくご紹介していきます。





棟の表面にはモルタルがしっかり詰められており、すでに褪色やひびが見られました。
瓦との間にすき間ができ始めている箇所もあり、経年と台風の力が重なって弱点になっていたことが分かります。
屋根全体は落ち着いた色味ですが、細部に負担が蓄積していました。
谷部分を見ると、剥がれたモルタルが落ちて溜まっている状態で、瓦も一部ズレが発生していました。
谷は雨水が集中しやすい為、このままでは雨仕舞いに不安が残ります。
このような状況は、早期の補修が望ましいです。
棟瓦の継ぎ目に使われていたモルタルが大きく剥離し、内部が露出している箇所も確認されました。
風圧で負荷がかかりやすい部位のため、棟全体の強度を保つには根本的な取り直しが必要です。
細かい剥がれも散見され、お客様が落下物を見つけた理由が明確になりました。
まずは棟瓦を丁寧に取り外し、再利用できるものを選別しつつ、下地のモルタルもすべて撤去していきました。
撤去後は棟の中心ラインを水糸で通し、新しい棟をまっすぐ積むための基準を整えます。
職人たちは平坦に見える屋根でも微妙な歪みを見逃さず、仕上がりの美しさに直結する大切な工程として慎重に進めました。
新しい棟を支えるため、金具を等間隔で固定し、そこに垂木を組み付けていきました。
強度に優れた資材を使うことで、台風時の揺れにも耐えられる安定した骨組みになります。
瓦屋根と木部の取り合いも確認しながら進めることで、長寿命化への工夫が随所に施されています。
垂木の上には南蛮漆喰を均一に盛りつけ、棟瓦を受け止めるための土台を形成しました。
南蛮漆喰は防水性と耐久性に優れており、従来のモルタルより剥がれにくい素材です。
職人がコテさばきを調整しながら仕上げることで、強度だけでなく美観も整った状態が作られました。
土台の上に棟瓦を一枚ずつ据え、位置を微調整しながら積み上げていきました。
再利用できる瓦は丁寧に扱い、新しく積む瓦との馴染みも考慮して配置します。
安定性を見極めつつ進めることで、これまでの弱点がなくなり、しっかりとした棟に生まれ変わりました。
最後にステンレス製のビスで棟瓦を確実に固定し、風圧や揺れに対する耐久性を高めました。
固定後は棟全体の直線性や瓦の収まりをチェックし、仕上がりが美しく、かつ強固であることを確認しています。
お客様にも安心していただける状態となり、職人も手応えを感じる仕上がりです。
今回の台風被害による棟の不具合は、取り直し工事によってしっかりと復旧し、屋根全体の安全性も向上しました。
自然災害後は小さな落下物でも大きな不具合の兆候であることが多く、早めの点検が大切になります。
街の屋根やさんでは、災害後の点検から適切な補修まで一貫してサポートしていますので、同じようなお悩みがある方はお気軽にご相談ください。
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