　屋根は大切なお住まいを雨・風・紫外線から守る重要な存在ですが、年数とともに少しずつ劣化していきます。

　そこで、劣化対策として活躍するのが「屋根塗装」だとご存知でしょうか。

　屋根塗装を「不要」と結論付けている業者サイトもありますが、街の屋根やさんの意見としては「必要」なメンテナンスとして考えておりますので、その理由や重要性についてお伝えしていきたいと思います(*^^)v

屋根塗装が必要な理由

　では、なぜ屋根塗装が必要なのでしょうか？

　先に申し上げると、以下の屋根材の場合は塗装は不要（もしくはオススメできない）と言えます。

・粘土瓦
・自然石粒仕上げの金属屋根材
・アスファルトシングル
・問題を抱えているタイプのノンアスベストスレート材

　それ以外の「スレート屋根」や「金属屋根」には塗装メンテナンスが重要となりますので、屋根材の種類ごとにその理由を解説します(^▽^)/

スレート屋根の場合

　スレート（コロニアル）屋根は、日本で最も施工されていた屋根材です。

　セメントを主成分とするこの屋根材は、表面の塗膜が防水性と耐候性を担っています。

　この塗膜が紫外線や風雨によって劣化してくると、防水性能が著しく低下し、水を吸いやすくなってしまうのです。

　吸水と乾燥を繰り返したスレートは反りやひび割れを起こしやすくなってしまい、結果的に屋根の内側に入り込む雨水の量が増え、ルーフィングなどの下地部分を傷めるようリスクが高まります。

　紫外線の影響を受けやすくなることもスレートの寿命を縮めることに繋がってしまいます。

　そのため、スレート屋根では定期的な塗装によって表面の塗膜を補強し、防水性や耐候性を維持することが重要なんです。

　理想としては、新築から10年～15年くらいでの塗装が望ましいです。

セメント瓦にはリフォームがオススメ

　同じくセメントを主体としている「セメント瓦」にも塗装メンテナンスが必要とされていますが、それは「塗装を行ったことで塗料の耐用年数分は状態を保てる状態」で言えることです。

　現在のセメント瓦は多くが施工から30年以上経過しており、寿命が近づいている状態となっています。

　ルーフィングや野地板などの下地の寿命も考えると、塗装よりも葺き替え工事によるリフォームの方が適している場合が多いため、工事を計画する前に専門業者に状態を見てもらうことをお勧めいたします。

金属屋根の場合

　ガルバリウム鋼板などの金属屋根も、塗装による保護が必要です。

　先ほどのセメント主体のスレートと違い、割れたり変形するイメージの無い金属素材は一見すると丈夫に思えますが、塗膜が劣化するとサビが発生しやすくなります。

　ガルバリウム鋼板は錆びにくさを売りにしてはいますが、だからと言って雨風や紫外線に晒され続けた金属がノーダメージということはありません。

　塗膜によって鉄部を守ることで錆の発生を防ぎ、美観も保つことができるため、金属屋根でも定期的な塗り替えには大きな意味があります。

　塗装の際には下塗り材に錆止め効果を持つ塗料を使用することで、可能な限り錆を防止します。

まとめ

　スレート屋根と金属屋根、どちらにも共通するのは「塗装が屋根材を保護する重要な役割を果たしている」という点です。

　屋根の塗装は見た目を整えるだけでなく、機能面でも非常に重要なメンテナンスです。
　長く安心して暮らすためにも、屋根の状態に応じた適切なタイミングで塗装を行いましょう。

　私たち街の屋根やさんでは、屋根塗装の相場が税込484,000円～880,000円となっております(^▽^)/

　点検・お見積もりは無料ですので、「とりあえず費用を知っておきたい！」という場合にもお気軽にご相談ください(*^^)v