屋根の頂上部（棟板金）を支える「貫板（ぬきいた）」という部材をご存じでしょうか(・・?
普段は屋根材に隠れて見えませんが、棟板金を固定し、雨漏りを防ぐ大切な役割を担っています！

この記事では、そんな貫板の基本情報から木製と樹脂製の違い、見逃せない劣化のサインやメンテナンス方法までわかりやすく解説いたします(^^)/
「貫板って何？」「交換のタイミングはいつ？」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね♪

貫板とは？屋根の頂上を支える重要な下地材

一般的に、屋根の頂上部は屋根の面と面が合わさる棟（むね）と呼ばれる部分になります！

この棟に被せられている部材が「棟板金」であり、その下に設置されているのが「貫板（ぬきいた）」という部材です。
普段は屋根材に覆われているため見えませんが、実はとても大事な役割を担っています！

貫板は、屋根の棟部分に設置されている「棟板金」を固定するための下地材です。屋根の形状にもよりますが、切妻屋根や寄棟屋根など棟がある屋根にはほぼ必ず使われています。
この貫板がしっかりしていないと棟板金が風で飛ばされたり、隙間から雨水が入り込んでしまったりする原因になります(>_<)

屋根全体の防水性や耐久性にも関わってくるため、見えないながらも「縁の下の力持ち」的な存在なんです(^^)/

材質で変わる！木製と樹脂製の貫板の違いとは？

貫板には主に「木製」と「樹脂製（プラスチック系）」の2種類があります。

【木製の貫板の特徴】
・昔からよく使われている素材
・加工がしやすく、コストも比較的安価
・ただし、雨水や湿気などの水分に弱く劣化が進みやすい

【樹脂製の貫板の特徴】
・耐水性・耐久性に優れていて腐食しにくい
・反りや割れが起きにくく、長寿命
・ただし、木製よりもやや高価

上記の通り、昔から使用されてきた木製の貫板は安価で加工性に優れるものの、水分に弱いという特徴を抱えています(>_<)

そのため、最近ではリフォームや修理の際にそうした弱点を克服した「樹脂製の貫板」に交換するケースが増えています(^^♪
初期費用は少し上がりますが、長く安心してご使用いただくためにも非常におすすめの選択肢です！

貫板は劣化する？見逃せないサインと交換時期

貫板も年数とともに劣化し、特に木製の貫板は10年～15年ほどで交換が必要になることが多いです。
では、どんなサインが見られたら要注意なのでしょうか？

【貫板の劣化サイン】
・棟板金が浮いている
・屋根の上に釘やビスが落ちている
・棟板金の継ぎ目に隙間ができている

一般的に貫板の劣化が進行すると棟板金を固定する力が弱くなり、釘やビスの浮きやそれによる棟板金の浮きが生じてきます。
そうした状態を放っておくと、強風が吹き込むことで棟板金が捲れ・飛散してしまうリスクも大きくなります(>_<)

ただし、棟板金は屋根の頂上部にあたり、そうした劣化サインを確認する事も難しい場所です。
そのため、定期的に信頼できる業者へ点検を依頼する事が大切となります。

貫板のメンテナンス方法とは？

貫板のメンテナンス方法としては、貫板とあわせて棟板金の交換も行う「棟板金交換工事」が一般的です！

こちらは、柏市増尾台で施工させていただいた棟板金交換工事の様子です！
木製の貫板が使用されていましたが、この機会にと樹脂製の貫板を使用させて頂きました。

既存の状態と比較して耐水性・耐久性も大きく向上したため、より安心できる仕上がりとなりました(^^)/

貫板は屋根の安心を支える縁の下の力持ち

普段は目にすることのない「貫板」ですが、実は屋根の安全性や雨漏り防止に欠かせない大切な部材です。
木製・樹脂製の貫板の違いを知ることは、今後のメンテナンスにも役立ちます。

劣化のサインに早めに気づき、定期的な点検を心がけることが屋根を長く安心してご使用いただける近道です(^^)/
点検～お見積もりの作成まで無料にて承っておりますので、屋根のお困りごとは街の屋根やさんまでお気軽にご相談ください！