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アスファルトルーフィングとは？役割や種類、メンテナンス方法まで詳しく解説！

　お住まいの屋根の防水を支える重要な役割を果たしているのがアスファルトルーフィングです。
　「普段は見えない部分だけど、なぜそんなに重要なの？」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
　実は、アスファルトルーフィングは雨漏りを防ぎ、屋根材の寿命を延ばす縁の下の力持ちなのです！

　この記事では、アスファルトルーフィングの特徴や役割、種類、耐久性、そしてメンテナンスの重要性について、屋根工事のプロの視点から詳しく解説していきます。

アスファルトルーフィングとは？

　アスファルトルーフィングとは、屋根の下地に敷かれる防水紙のことです。
　スレートや瓦、金属屋根などの屋根材の下に敷かれており、屋根材の隙間から侵入した雨水が下地や建物内部に入り込むのを防ぐ役割を果たしています。

　この防水紙は、フェルト（繊維素材）にアスファルトを染み込ませたシートで、防水性・耐久性に優れているのが特徴です。
　雨水の侵入を防ぐことで、野地板（下地）や建物全体を守り、雨漏りを防止する重要な役割を果たしています。

アスファルトルーフィングの主な役割

　アスファルトルーフィングは、主に以下の3つの役割を担っています。

雨漏り防止

　屋根材だけでは防ぎきれない雨水をブロックするのがアスファルトルーフィングの大きな役割です。
　屋根材の隙間から入り込んだ水分が野地板まで到達するのを防ぎ、建物内部への浸水を防止します。

屋根下地の保護

　アスファルトルーフィングがしっかり敷かれていれば、屋根下地（野地板）の腐食や劣化を防ぎます。
　野地板が腐食してしまうと、屋根の耐久性が著しく低下するため、ルーフィングの存在は非常に重要です。

屋根材の寿命を延ばす

　雨水や湿気によるダメージを防ぐことで、屋根材自体の寿命も延ばすことができます。
　屋根全体の耐久性を維持し、長期的に安心してお住まいいただけます。

アスファルトルーフィングの種類と特徴

アスファルトルーフィングにはいくつかの種類があり、建物の構造や施工方法に応じて最適なタイプが選ばれます。

アスファルトルーフィング940

　最も一般的なタイプで、厚みは0.8mm前後。防水性は標準的で、主に戸建て住宅の屋根で使用されています。
　コストパフォーマンスが高く、多くの現場で採用されています。

改質アスファルトルーフィング（ゴムアスファルトルーフィング）

　ゴムやポリマーを加えることで940のものよりもさらに耐久性と防水性が強化されたタイプで、主に高耐久が求められる建物や、施工精度が求められる場合に使用されます。
　温度変化にも強く、寒冷地や高温地域にも適しています。

アスファルトルーフィングの耐久性はどのくらい？

　アスファルトルーフィングの寿命は約20〜30年程度とされていますが、以下の要因によって耐久性は大きく変わります。

施工の精度

　ルーフィングの重ね幅が不十分だったり、隙間が生じていると雨水の侵入リスクが高まります。信頼できる業者に依頼することが重要です。

屋根材の種類と耐久性

　スレートや瓦など、屋根材によってルーフィングの劣化速度も変わります。屋根材のメンテナンスを適切に行うことでルーフィングの寿命も延ばせます。

アスファルトルーフィングのメンテナンス方法とは

　ルーフィング自体は屋根材の下にあるため、普段は見えません。
　一体どのようにメンテナンスするのでしょうか…

ルーフィングの劣化は「葺き替え工事」でしか直せない！

　ルーフィングは、屋根材の下に施工されているため、表面からの補修や部分的な交換は不可能です。
　そのため、ルーフィングをメンテナンスする唯一の方法は「屋根葺き替え工事」となるのです！

屋根葺き替え工事とは？

　屋根葺き替え工事は、既存の屋根材とルーフィング（防水紙）を撤去し、新しいものに交換する工事です。
　ルーフィングの劣化をそのまま放置していると、雨漏りだけでなく下地の腐食にもつながるため、早めの対応が必要です。

なぜ「屋根カバー工法」ではルーフィングのメンテナンスができないのか？

　屋根工事には「屋根カバー工法」という選択肢もありますが、ルーフィングの交換ができないというデメリットがあります。

屋根カバー工法の特徴

・既存の屋根材の上から新しい屋根材を重ねる工法
・工期が短く、コストを抑えられるのがメリット
⇒しかし、古いルーフィングはそのまま残されるため、防水機能の改善は期待できない

　つまり、ルーフィング自体の防水機能が損なわれている場合、カバー工法では根本的な解決にならないのです。

まとめ

　アスファルトルーフィングは、屋根の防水性能を維持するうえで欠かせない存在です。

　ルーフィングの劣化は、屋根の寿命だけでなく、建物全体の安全性にも大きな影響を与えますが…ルーフィングをメンテナンスできる唯一の方法は「屋根葺き替え工事」です。
　目に見えない部分だからこそ、定期的な点検やメンテナンスで状態を把握し、早めの対策を心がけましょう！

　街の屋根やさんでは、ご質問やご相談、点検・お見積りは無料で承っております。お気軽にご相談ください！(^^)/