破風板・軒天の劣化を防ぐ！メンテナンスの重要ポイントを解説

　住宅の屋根周りにある「破風板（はふいた）」と「軒天（のきてん）」は、建物の耐久性や美観を保つために重要な役割を果たします。
　しかし、これらの部分は雨風や紫外線の影響を受けやすく、適切なメンテナンスを怠ると劣化が進み、雨漏りや腐食の原因になります。
　本記事では、破風板と軒天の役割やメンテナンス方法について詳しく解説します。

破風板とは？

　破風板は、屋根の端部分に取り付けられる板のことで、風雨の侵入を防ぐとともに、屋根のデザインを引き締める役割を持っています。
　主な素材としては、木材、金属、窯業系サイディングなどが使われます。

破風板の劣化サイン

・塗装の剥がれや色あせ
・板の反りやひび割れ
・木材の腐食やカビの発生

軒天とは？

　軒天とは、屋根の裏側で外壁から突き出た部分の天井を指します。
　雨水の侵入を防ぐほか、外観の美しさを保つ役割もあります。
　また、換気口が設けられている場合は屋根裏の通気を確保し、湿気による劣化を防ぎます。

軒天の劣化サイン

・塗装の剥がれや変色
・シミやカビの発生
・板材の浮きや剥がれ

破風板と軒天のメンテナンス方法

定期的な点検

　破風板や軒天の劣化は進行すると補修費用が高額になるため、少なくとも年に1〜2回の点検を行いましょう。
　特に、台風や大雨の後は損傷がないか確認することが重要です。

塗装による保護

　破風板や軒天の塗装が剥がれると、雨水や紫外線の影響を受けやすくなります。
　劣化が見られる場合は、適切な塗料を使って塗装を行い、防水・防腐効果を高めましょう。
　特に木製の破風板には、防腐剤入りの塗料が効果的です。

破損部分の補修・交換

　ひび割れや腐食が進行している場合は、補修または交換が必要です。

・軽度のひび割れ：コーキング材で補修可能
・塗装の剥がれ：下地処理をした後に塗装を実施
・板の腐食や剥がれ：部分的な交換、または金属製の破風板や軒天材への交換

軒天の通気確保

　軒天には換気口がある場合が多く、これが詰まると湿気がこもり、カビや腐食の原因になります。
　定期的に換気口の清掃を行い、通気性を保つことが大切です。

まとめ

　破風板と軒天は、家の耐久性や美観を維持するために欠かせない部分です。
　定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、劣化を防ぎ、長持ちさせることができます。
　劣化のサインを見逃さず、早めの対応を心がけましょう。

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