
2025.04.28
住宅の外観を見渡したとき、屋根の端に取り付けられている「雨どい」に注目したことはありますか?雨どいは普段あまり意識されませんが、実は住宅を守るために欠かせない重要な設備です。この記事では、雨どいの必要性についてわかりやすく解説します! 雨どいの役割 雨どいの主な役割は、屋根に降っ…

栄町安食台の住宅にて、破風板が著しく劣化している事と、雨樋のコーナー部材(曲がり部分)の割れが発見された事に伴い部分的な修繕についてご相談頂きました。
破風板については塗装もメンテナンス方法の一つですが、また年数を経過すると同様の症状が始まります。そこでこの箇所についてはガルバリウム鋼板による板金カバー工事をご提案させて頂きます。
加えて雨樋の曲がりと呼ばれるコーナー部材はそれだけを換えるすべはなく、その周囲の軒樋の一部を交換する工事を行う事となります。
今回のように破損した箇所を放置しておくと、雨水が正しく排水されず、且つ外壁や軒天の腐食につながる恐れがあります。ですので部分的でも早急な修繕対応がベストと言えます。
破風板とは、屋根の端に取り付けられ、雨風や小動物の侵入を防ぐ役割を持つ重要な部材です。
しかし、長年の風雨や紫外線によって、木製や窯業系の破風板は徐々に劣化します。
この画像のように、破風板がめくれたり、腐食したりしている場合は、そのまま放置すると雨水の侵入や、屋根全体の劣化につながる恐れがあります。
破風板の劣化に対しては、「交換」と「板金カバー」の2つの方法があります。
今回は既存の破風板を活かしつつ、上から金属板をかぶせて保護する板金カバー工法を選択しました。
この工法のメリットは以下の通りです。
・材料撤去が不要で廃材処分費が抑えられる
・工期が短くコストパフォーマンスが高い
・耐久性に優れたガルバリウム鋼板で美観も復元
特に、ガルバリウム鋼板は錆びにくく、耐用年数が30年以上と長寿命なため、破風板保護に最適です。
それともう一つ、割れてしまった雨樋コーナーの補修ご相談になります。
補修雨樋のコーナー部分は、構造上、特に負担がかかりやすいポイントです。
以下のような理由で破損するケースが多く見受けられます。
・台風や強風による飛来物の衝突
・雪や氷による重みによる圧力
・経年劣化による素材の脆弱化
・紫外線による樹脂の劣化
特に住宅密集地では、風の通り道にある角の雨樋が破損しやすい傾向にあります。
今回はこの雨樋破損箇所における部分交換工事、それと前段でご説明いたしました破風板板金カバー工事を進めて参ります。
作業は先ず破風板における板金カバー工事となります。
今回の施工対象は、屋根のケラバ(妻側の端部)にある破風板でした。
画像のように破風板が褪色・浮き・剥がれを起こしていたため、板金による保護が急務でした。
既存の下地は構造的に問題がなかったため、そのまま板金カバー施工を進める方針となりました。
破風板の寸法に合わせて、ガルバリウム鋼板を現場で1枚ずつ手加工しました。
加工した板金を被せ、ステンレスビスでしっかりと固定していきます。
釘ではなくビスを用いることで、後々の点検や修繕も容易になります。
軒天側から見たときの美観や雨水の侵入を防ぐため、板金の折り返し加工を施し、内部にもしっかりと納めました。
この丁寧な納まりにより、風雨や湿気の巻き込みにも強い構造となります。
工事完了後の破風板は、新品のような見た目に蘇り、耐久性も格段に向上しました。
今回使用したガルバリウム鋼板は、ブラックの落ち着いた色合いで外壁にも自然に馴染んでいます。
「見た目」「耐久性」「コスト」の三拍子が揃った工事となりました。
引き続き作業は雨樋の部分交換工事へ移行して参ります。
雨樋の破損を放置すると、以下のような問題が発生する可能性があります。
・雨水が外壁や軒天に垂れてシミや腐食が発生
・庭や玄関まわりに雨水が直接落ちて泥跳ねや苔が増える
・雨水が土台を濡らし、白蟻や基礎劣化の原因になる
早めの部分交換が、大規模な外装リフォームのリスクを防ぐ一歩となります。
今回のように曲がり部分(コーナー)が割れてしまった場合、破損箇所のみを交換する「部分交換工事」が有効です。
すべてを取り替える「全交換」と比べて、費用と工期を抑えることができるのが大きなメリットです。
以下のような状況でも部分交換が検討されます。
・落ち葉やゴミの重みで一部だけ外れている
・雪や氷で先端が割れている
・コーキング部から雨漏りしている
部分交換は、適切な判断と技術力が求められる作業です。
今回の板金カバー工事は下屋根の上から作業が可能で、雨樋部分交換工事は梯子とベランダからの脚立作業で施工が可能でした。
コスト削減での作業となりました事は言うまでも有りません。
板金カバーの施工後、新しい軒樋を設置し、破損していたコーナー部材を含めた部分交換工事が無事に完了しました。
外観もきれいに整い、機能性と美観の両立が実現されています。
雨樋の曲がり部分(コーナー部材)の割れは、見逃されやすいが住宅を守るうえで非常に重要なポイントです。
割れや水漏れを放置せず、早めに「雨樋の部分交換」を検討することが、長持ちする家づくりにつながります。
勿論先にご紹介いたしました破風板の劣化箇所に特化した板金カバー工事も、大事なお住まいの耐久性向上に大いに役立つ施工となります。
尚、今回の一連工事費用は税込187,000円で施工させて頂きました。
私たち街の屋根やさんでは、部分交換や板金補修も含めたトータル対応が可能です。
破風板や雨樋のトラブル・補修工事は、ぜひ一度ご相談ください。
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