　瓦屋根は、日本の伝統的な住宅から現代のデザイン住宅まで幅広く採用されている屋根材です(^^)/
　国内で昔から親しまれていただけあり、独特な景観や高い耐久性や断熱性など多くのメリットがあります。

　一方で、瓦は重量があることから耐震性への不安が大きく、導入コストが比較的大きい点には注意が必要です！

　そこで、今回は瓦屋根の種類や特徴、メンテナンスポイントの一つである「漆喰」まで詳しく解説いたします。

瓦の種類・特徴

　まず、注意しておきたいのが、「瓦の種類」についてです。
　一口に「瓦」といってもその種類は様々で、それにより特徴も大きく変わってきます。

　以下は、代表される瓦の種類とその特徴です。

①和瓦

　日本の伝統的な建築にも使われる瓦で、独特の曲線が特徴です。
　瓦と聞いてまず初めに思い浮かぶ事が多い種類であり、和瓦はさらに2種類に分かれます。

　釉薬瓦（陶器瓦）：
　　表面に釉薬が施されており、光沢があり耐水性・耐久性に優れています。カラーバリエーションも豊富で、デザイン性の高い仕上がりにできます。

　無釉瓦（いぶし瓦・素焼瓦）：
　　釉薬を使わないため、素朴な風合いを持つ瓦です。いぶし瓦は燻すことで強度を高め、独特の銀色の光沢を生み出します。

②洋瓦

　ヨーロッパを中心に使われていたスタイルの瓦で、南欧風やアメリカンスタイルの住宅に適しています。
　無釉薬の素焼瓦が基本で、温かみのある雰囲気が特徴です。

③セメント瓦・モニエル瓦

粘土を焼成して造られる和瓦と違い、セメントを主成分として成型された瓦です。
　和瓦よりも軽量であることから広く採用されましたが、現在ではほとんど製造されておらず新品を手に入れる事は難しいです(>_<)

　また、定期的な塗装メンテナンスが必要である点も粘土瓦と大きく違うポイントです。

瓦のメリットとは？

　瓦屋根は、その耐久性の高さが大きな特徴です。
　種類によっては約50年を誇る耐久性を誇り、一部の瓦の種類を除いて塗装メンテナンスも必要ありません！

　また、瓦の厚みや造りから断熱性と遮音性にも優れており、夏は涼しく冬は暖かさを保ちやすい構造をしている事も大きなメリットです。

　さらに、やはり大きな特徴と言えるのがデザイン性の高さです。
　和風から洋風まで幅広く対応でき、建物に合わせた美しい仕上がりが可能です。

瓦のデメリットとは？

　一方、瓦屋根にはいくつかのデメリットもあります。

　まず、瓦は他の屋根材と比較して圧倒的に重く、建物にかかる負担は大きいです。
　特に古い建築基準で施工された建物の場合、耐震性への不安も無視できるものではありません。

　また、導入時の施工には時間と手間がかかるため、初期費用が他の屋根材に比べて高くなる点もデメリットです。

　さらに、瓦屋根のリフォームとして、近年流行している「屋根カバー工法」を採用できない点にも注意が必要です。
　既存の屋根材を新規屋根材でカバーする工法ですが、凹凸の多い瓦屋根の施工は不向きとされています(>_<)

定期的にメンテナンスが必要となる「漆喰」

　瓦屋根は「メンテナンスの必要が無い」と思われがちですが、実際はそうではありません(>_<)
　特に棟瓦に使用される「漆喰」は瓦程の耐久性は備わっておらず、劣化が進行する事で剥離・ひび割れなどの症状を発生させてしまいます。

　八街市富山お住まいで現地調査をさせていただいた、瓦屋根の漆喰です。
　劣化が進行したことで剥がれた部分が散見され、内部の葺き土が露出してしまっています。

　こうした状態は葺き土の吸水・流出を招く事で、棟の倒壊や浸水リスクにも繋がります(>_<)

　漆喰の耐用年数は一般的に約15～20年程度と言われていますので、まずはその時期に一度点検をご検討されることをおすすめいたします！

瓦屋根の魅力と注意点まとめ

　今回は、瓦屋根の魅力をはじめ注意点やメンテナンスのポイントまで詳しく解説させていただきました。

　瓦はその種類によって特徴・耐久性も異なります(#^^#)
　セメントを主原料としたセメント・モニエル瓦は定期的な塗装メンテナンスを必要とするため、注意しましょう！

　また、耐久性に優れる瓦が使用されていると言って、瓦屋根全体がメンテナンスフリーと言えるわけではありません。
　特に、棟瓦の施工に使用される漆喰は瓦屋根の中でもトラブルを招きやすい為、定期的な点検・メンテナンスで健全に保っていくことが大切です。

　もし、瓦屋根のお困り・ご不安事がございましたら、私達街の屋根やさんまでご相談下さい。
　点検～お見積りの作成・ご相談まで無料にて承っております！