　近年、新築住宅を中心にして増えてきているのが、片流れ屋根の住宅です。

　しかし、ネットで片流れ屋根と検索してみると、「雨漏りリスクが高い」「強風に弱い」といったネガティブな情報も多いですよね(>_<)
　実際、片流れ屋根は他の屋根形状と比較して、残念ながらその様なリスクは高いと言えます。

　今回は、片流れ屋根の雨漏りリスクが高い理由をはじめ、特徴・メリットについて詳しい情報を解説いたします。

片流れ屋根の特徴・メリット

　こちらは、松戸市古ケ崎のお住まいで実際に施工させて頂いた、片流れ屋根です。
　片流れ屋根は１つの屋根面で造られる屋根であり、一方向に傾斜している特徴を持つ屋根形状です。
　シンプルでスタイリッシュなデザインが人気となっており、近年では新築住宅を中心に採用される事も増えてきています！

　大きなメリットとして、屋根裏のスペースを広く活用できる事が挙げられます。
　収納スペースやロフトをはじめ、吹き抜けにする事で開放感のあるリビングをつくる事も出来ます(#^^#)

　また、傾斜が高い面は必然的に外壁も高くなるため、そこに窓を設置する事で自然光を効率よく採光出来る事も魅力です。

　シンプルな造りである事から導入コストを抑えられる事もポイントで、新築住宅において人気を集めている理由の一つとなっています。

片流れ屋根の雨漏りリスクは高い？

　2016年に国土交通大臣指定住宅瑕疵担保責任保険法人「株式会社日本住宅保証検査機構（JIO）」は、片流れ屋根・切妻屋根・寄棟屋根・腰折れ屋根などの雨漏り発生件数を調査しました。
　その結果、片流れ屋根は全体の約75％と最多の発生件数であり、２位の切妻屋根（約15％）と５倍以上もの差を付ける結果となりました。

　冒頭でもお伝え致しましたが、片流れ屋根の雨漏りリスクが高いのは残念ながら事実です。

片流れ屋根の雨漏りリスクが高い理由

　片流れ屋根の雨漏りリスクが高い理由として挙げられるのが、棟部分の造りです。

　切妻屋根など複数の屋根面を持つ屋根の造りであれば、屋根のてっぺんにあたる棟付近に降った雨水はそのまま屋根面を伝い排水されます。
　しかし、屋根面が１つしかない片流れ屋根の場合、棟部分に降った雨水は外壁側に回り込みやすくなっている状態にあります(>_<)

　そうした水分は破風板の隙間や軒天と外壁の取り合い部からの浸水を招きやすく、浸水リスクを高めてしまう原因となります。
　また、片流れ屋根は強風の影響を受けやすいというデメリットもありますので、それによるトラブルが浸水被害を招いてしまう可能性も少なくありません。

　片流れ屋根の景観はスタイリッシュでお洒落ですが、その特殊な形状ゆえに雨漏りリスクが高い点については念頭に置いておく必要があります。

片流れ屋根のご不安・ご心配事もお任せ下さい！

　今回は、片流れ屋根の雨漏りリスクを中心に詳しくご紹介させていただきました。
　片流れ屋根は景観面・機能面に優れた特徴を持つ一方、雨漏りリスクは高いと言えます。

　雨漏りを未然に防ぐ為にも、他の屋根形状と比較してより定期的な点検・メンテナンスが重要となりますので注意しましょう。

　もし、片流れ屋根の点検・メンテナンスをご検討されている方がおられましたら、街の屋根やさんまでお気軽にご相談下さい。
　点検～お見積りの作成まで無料にてご対応させていただきます。