　今回は屋根葺き替え工事をご提案させていただいた瓦屋根の現地調査に伺ってきましたので、その様子をお届けしていきたいと思います(^▽^)/

　いつも通り屋根へ上るところから調査開始！のはずなのですが、なぜだか今日は梯子を登る体が重く感じ・・・「寒すぎて体が冷え切ってる！」と、すっかり慣れた屋根の高さも上手く動かない体でハラハラしてしまうスタートとなりました・・・

　ただ、調査のために棟部分をチェックしようと屈んだ時の動きづらさで、この体の重さが今朝の凄まじい冷え込みで6枚も着込んだせいだと遅れて気づきました・・・(-_-；
　いくら寒いからといって、動きが重く感じるほど着込むのはナンセンスですね(#_<-)

　その繋がりというわけでもありませんが、今回は屋根の中でも重いとされる「瓦屋根」の調査と葺き替え費用について見ていきます！

棟部分で発生していた漆喰と瓦の問題を調査

　話を戻して棟部分の調査からです(^▽^)/

　やはり目立ったのは剥がれてしまった漆喰と、ズレや抜けが発生していた熨斗瓦です。

　症状から見て、瓦を固定する役割を持つ漆喰が劣化して剥がれてきたことで、固定力を失った熨斗瓦がズレ始めてしまったものと思われます。

　漆喰が剥がれ落ちると棟の内部へ雨水が浸入しやすい環境となってしまい、雨漏りや下地材の劣化、棟を形成する土台の流出等さまざまな問題の原因となります(-_-；

　見た目だけですと瓦の抜け落ちが最も大きな問題に感じるかもしれませんが、あまり目立たない漆喰の劣化こそ瓦屋根で気を付けるべきメンテナンスポイントです。

雨漏りの原因となる防水紙の劣化を発見

　お客様が気になっていたのは棟部分でしたが、瓦屋根の調査では防水紙のチェックも欠かせません！

　防水紙は屋根材の下に設置されている下葺き材であり、内部へと入り込んだ雨水を遮断することで雨漏りを防ぐ重要な役割を果たしています。

　ですが、瓦を一枚めくってみると、その防水紙に破れが生じている箇所を発見しましたΣ(･ω･ﾉ)ﾉ！
　※ちなみに、瓦をめくるときも着膨れした体が動きにくかったです・・・(-_-；

　60年以上はもつとされている長寿命な瓦屋根ですが、こうして防水紙が傷んでしまうと室内への雨水の浸入を許してしまう状態となり、雨漏りが発生してしまいます。

　屋根から下りてお客様にこのことをお伝えすると、「雨風の強い日には天井の方からポタポタと音が聞こえた」と仰せでしたので、早急に防水紙を含めた問題の解消が必要だと判断できました。

メンテナンスではなく屋根葺き替え工事をご提案

　棟部分の瓦のズレから棟取り直し工事などのメンテナンスをお考えになっていましたが、築40年で防水紙や野地板の寿命が過ぎていることもあり、今回は屋根葺き替えによるリフォームが最適な工事であるとご提案させていただきました(^▽^)/

　瓦屋根は丈夫な屋根材ですが、今回の調査で傷みが発覚した漆喰や防水紙へはメンテナンスが必要となります。

　瓦屋根の防水紙メンテナンスには屋根葺き直し工事も選択肢として挙げられますが、築年数なども考えると軽量なガルバリウム鋼板屋根（金属屋根）への葺き替えで耐震性向上を果たすことが非常にオススメです。

　では、気になる屋根葺き替え工事の費用相場を詳しく解説したいと思います(*^^)v

屋根葺き替え工事の費用相場は？

　屋根葺き替え工事の費用相場は約110万円から220万円程度と言われています。

　ただし、既存屋根材の種類や面積、形状などによって費用は異なりますので、実際の金額を知るにはしっかりとした調査が必要です。

瓦屋根から金属屋根への葺き替え費用相場

　今回のご提案のように「瓦屋根から金属屋根へ葺き替え」の場合、費用相場は約150万円～220万円程度になります(^▽^)/
　
　瓦屋根は重いことや撤去・処分費用が後述するスレートよりも高くなるため、相場の価格帯もやや上になるのです。

■瓦屋根の撤去・処分の費用相場：3,500円～5,000円/㎡

スレート屋根から金属屋根の場合は？

　一方で「スレート屋根から筋束屋根へ葺き替え」の場合、費用相場は約130万円～180万円程度と、瓦屋根よりも抑えめな金額になります。
　
　これは和瓦よりも撤去や処分に必要な金額が少なく済むためですが、スレート屋根は製造された時期によってアスベストを含んでいる可能性があり、それでも費用が変動するため事前の調査が重要になるのです(^▽^)/

■スレートの撤去・処分の費用相場：3,000円/㎡
■アスベストを含んでいた場合：上記金額に＋4,000円/㎡の可能性

葺き替え工事の適正価格を知るためポイント

　ご紹介してきたように様々な条件で費用が変動しますので、葺き替え工事を行う際にはご自宅に合った適正価格を知ることが大切です。

　ではどのようなにして適正価格を判断すればよいのでしょうか？

相見積もりでの比較がオススメ

　オススメなのは3社程度に相見積もりを依頼し、提示された工事金額を比較することです(^▽^)/
　見積もりを比較することで、適正価格の目安をつかむことができます。

　例えば特定の業者だけが高く金額を出してきていたり、逆に安すぎる場合には何かしらの理由があるはずです。
　
　安いとつい依頼先として選びたくなりますが、葺き替えで使用する野地板や防水紙に品質の悪いものを選んでいたり、手抜き工事を前提とした悪質業者の可能性があるため、それぞれの見積書に掲載された部材名や単価などを見比べて十分に検討するようにしましょう(*^^)v

＞＞見積書をチェックする上でのポイントはこちらで詳しく解説しております！

重要なのは信頼できる業者に依頼すること

　葺き替え工事は大規模な工事であり、安くない金額がどうしても必要になります。
　
　そのため、工事や見積もりを依頼する業者の信頼性を見極めることが重要です。

　業者が公開している口コミや過去の実績が特に要チェック項目です。

　もちろん、街の屋根やさんは相見積もり大歓迎です！
　実績の証明として過去に行った工事の数々を専用の施工事例ページで公開し、ご利用いただいたお客様アンケートも事前にご確認いただけます。

　ぜひ葺き替えや屋根の調査をお気軽にご相談ください(*^^)v