　千葉県など、一年を通して比較的温暖な地域では、雪に対する備えがどうしても不十分になってしまう傾向があります。

　昨年、2023年2月には関東でも複数の地域に積雪が見られ、東京都でも大雪警報が発令されたのは記憶に新しいと思います。

　こうした事態を見据え、予期せぬ降雪時のトラブルや事故を未然に防ぐことが重要です。

　こちらの記事では、温暖な地域にお住まいの方にこそおすすめしたい屋根の雪対策について解説します(^_^)/

屋根への積雪が招くトラブル

　屋根への積雪がどのようなトラブルを招く危険があるか、ご存じでしょうか？

　それは、屋根からの落雪です。

　普段、あまり雪の降らない地域に住んでいる方は、雪にフワフワと柔らかいイメージをお持ちだと思います。

　しかし、積もって固まった雪の落下は時として大きな被害を生むことがあります。

　屋根に雪が1cm積もると、1㎡あたりの重さは約3kgにもなります。

　それが10m近い高さから落下してくることを考えれば、落雪がどれほどの衝撃になるかお分かりいただけると思います。

人的被害

　屋根から落下してきた雪が人にぶつかれば、まず無傷では済まないでしょう。

　ご自身やご家族に被害が出てしまう可能性はもちろんですが、お住まいが道路に面していれば通行人に怪我を負わせてしまう可能性もあります。

隣家への被害

　狭小地のお住まいでは、屋根からの落雪が隣家や隣家の設備に被害を与えてしまう可能性があります。

　先述した人的被害はもちろんのこと、こうした被害をもたらした場合、建物の所有者が責任を問われるということを覚えておいてください。

自宅設備への被害

　屋根からの落雪は、軒先に設置される雨樋や屋根の下にある設備（カーポートの屋根やガーデニングされた植物など）に被害をもたらす可能性があります。

　特に、カーポートの屋根や雨樋は被害例も多く、特に注意したい部位です。

　雪災が補償範囲に含まれる火災保険に加入しておくと、万が一、落雪によって家屋や設備に被害が出てしまった場合でも保険で修理することができるので、検討してみるのも良いかもしれません。

屋根の雪対策

　これまで紹介してきたような被害にあわない為にも、屋根の雪対策はとても大切です。

　では、具体的にどのような対策をすれば良いのか？というと「雪止めの設置」が効果的です(^_^)/

　雪止めとは、屋根に積もった雪が一気に滑り落ちるのを防ぐために設置される部材のことで、素材や形状、さらには屋根材の種類や屋根の傾斜角度などに応じた様々な製品があります。

　降雪量なども加味して、住まいの屋根に適した雪止めを選択する必要があるので、専門家にアドバイスをもらうとよいでしょう。