毎年のように発生し、ニュースでも話題になる大型台風。

そのたびに「屋根瓦が飛ばされないか心配…」「強風や豪雨で瓦がズレたりしないか不安…」といった声を多く耳にします(-_-；

とくに昔ながらの瓦屋根は重量がある一方で、固定方法が不十分な場合は強風で瓦が浮いたり飛んだりする危険性があることも否定できません。

ご自身やご家族、そしてご近隣への被害を防ぐためにも、事前の対策を知っておきたいという方へ、ここでは瓦屋根にできる有効な台風対策のリフォームについてご紹介いたします(*^^)v

瓦屋根の台風対策を解説！

防災瓦へのチェンジ

現在の瓦には、台風や地震に強い「防災瓦」と呼ばれるタイプがあります。

防災瓦は1枚1枚の瓦同士をかみ合わせる「ロック構造」が施されており、従来の瓦に比べてズレや浮きが起こりにくくなっています。

また、瓦をビスなどでしっかりと固定できるため、台風時の強風にも耐えられる設計となります(^▽^)/

見た目は一般的な瓦とほとんど変わらないため、伝統的な外観を損なうことなく、安全性を高められる点が嬉しいポイント。

築年数が経過している住宅で、「これまでの瓦屋根の雰囲気を大切にしたい！」とお考えの場合、防災瓦への葺き替えを検討される方が増えています(*^^)v

ガイドライン工法は効果のある施工方法

台風や地震に強い屋根づくりには「ガイドライン工法」の採用が効果的です。

この工法は瓦屋根の耐風・耐震性能を高めた施工方法で、全ての瓦をビスや専用金具でしっかりと緊結するのが特徴です。

令和元年房総半島台風などで多くの瓦屋根に被害が発生したことから、2022年以降は新築・増築で瓦屋根を施工する場合、ガイドライン工法の導入が義務付けられています。

実際にガイドライン工法を採用した瓦屋根は能登半島地震においても被害を抑えたため、効果的であると実証されています。

そのため、今後の台風対策としてはガイドライン工法に従って防災瓦へ葺き替えることがオススメと言えますね(*^^)v

被害を受けたら火災保険を活用しましょう！

万が一、台風によって瓦が飛んでしまったり、屋根の一部が破損した場合には、火災保険が活用できるケースがあります。

「火災保険」と聞くと火事のときに使う保険という印象があるかもしれませんが、実は「風災」や「雪災」といった自然災害も補償の対象となっています。

修理費用の一部、または全額が保険でまかなえる場合もあるため、被害に遭われた際は一度保険会社へ相談してみましょう。

瓦屋根は見た目の美しさと耐久性に優れていますが、台風など自然災害への備えが欠かせません。