スレート屋根の中には、かつて建材として広く使われていたアスベスト（石綿）を含むものがあります。

耐久性や耐火性に優れた特性から多くの建材に使用されましたが、健康被害への懸念から現在では使用が禁止されています。

その中でも、とりわけ話題に挙がるのがスレート屋根に含まれていた場合の撤去費用です。

アスベスト含有のスレート屋根を撤去する費用

築20～30年以上経過した住宅では、アスベストを含有しているスレート屋根が残っているケースも少なくありません。

そうしたスレート屋根を安全に撤去するためには、専門的な対応と特別な処分費用が必要です。

解体費は7,000円～が相場

アスベスト含有スレート屋根の撤去には、1㎡あたり【7,000円～】程度が費用相場となっています。

ノンアスベストのスレート屋根の解体費用と比べて2倍～3倍近く高額になるケースもあります。

アスベスト含有スレートの解体費が高い理由

アスベストが含まれる屋根材の撤去には、厳格な作業手順が求められます。

たとえば、粉塵飛散を防ぐための湿潤処理（散水）、防護服・マスクの着用、産業廃棄物としての適正な処分など、一般的な解体作業以上の安全管理が必要です。

健康被害を起こさないためにも、どうしても必要な費用なんです。

アスベストスレートは頑丈だけど、そろそろリフォームの時期かも

アスベスト含有のスレート屋根は、かつては「割れにくく」「耐火性に優れた」建材として重宝されてきました。

しかし、耐用年数が40年近くあるとしても、やはりそれ以上はヒビ割れや反り、コケの発生といった劣化症状が目立つようになります。

現状で使用されているアスベストスレートは30年近く経過しているケースが多いため、リフォームの時期になってきています。

加えて、「見た目はまだ大丈夫そう」と思っていても、実は屋根内部の防水シートなどの老朽化が進んでいることもあります。

現在ではアスベストを含まない安全なスレート屋根材や金属屋根が主流となっており、断熱性や耐久性に優れたガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板などへのリフォームが人気です。

お住まいの安全性を確保し、将来のメンテナンスコストを抑えるためにも、「そろそろ屋根のリフォーム時期かもしれない」と感じたら、私達街の屋根やさんへご相談ください！