　日本の住宅で古くから使われてきた瓦屋根ですが、重量があるため耐震性に不安を感じている方も多いのではないでしょうか？

　最近では、耐震性の向上のために軽量な屋根材への葺き替えを検討されるケースが増えてきました。

　ここでは、特に気になりやすい「瓦屋根からスレート屋根への葺き替え」にかかる費用の目安や、現在の主流である金属屋根材と比較したポイントについてご紹介いたします(*^^)v

瓦屋根からスレート屋根への葺き替えに必要な費用目安

　瓦屋根からスレート屋根へ葺き替える場合、110万円～220万円程度が一般的な費用の目安です（屋根面積：約60㎡の住宅の場合）。

　この費用には、既存の瓦屋根の撤去・廃材処分、新しいスレート屋根材の施工、野地板や防水シートの補修・張り替えなどが含まれます。

　ご紹介する参考費用の幅が大きくなってしまうのは、屋根の面積や形状、劣化の度合いによって工事内容が異なるためです。

金属屋根材への葺き替えの方が費用は高くなる

　ちなみに、金属屋根（ガルバリウム鋼板など）への葺き替えはスレートよりも高額になる傾向があります。

　屋根材自体の施工単価が異なり、スレート（5,000円～8,000円/㎡）よりもガルバリウム鋼鈑やジンカリウム鋼板をはじめとした金属屋根材（7,000円～14,000円/㎡）の方が高価なため、相場は150万円～と見込まれます。

　ですが、葺き替えでは金属屋根材で施工を行うケースが大きな割合を占めています。

　そこには、やはり耐震性を始めとしたいくつかのメリットがあるためです(^▽^)/

瓦屋根から金属屋根へ葺き替えるメリット

　費用は高めですが、瓦屋根から金属屋根への葺き替えには多くのメリットがあります。

耐震性の向上はスレートよりも金属屋根材

　まず「耐震性の向上」です。

　瓦は1㎡あたり約50kg前後あるのに対し、金属屋根はわずか5～7kgと非常に軽量です。

　葺き替えることで屋根の重さによる建物への負担が大幅に軽減され、地震の揺れに強くなります(^▽^)/

　スレートは1㎡あたり約20㎏前後ですので、耐震性を向上させることを重視するのであれば金属屋根材の方が圧倒的に効果的なのです。

耐久性やメンテナンス性の高さ

　また、「耐久性やメンテナンス性の高さ」も魅力です。

　ガルバリウム鋼板などの金属屋根は耐用年数が30年以上と長く、塗装や補修の頻度も少なくて済みます。

　石粒付の金属屋根材は塗装が不要とされているため、定期的な補修や塗装が重要になるスレートよりもメンテナンスに掛かるコストは低くなりやすいのです(*^^)v

まとめ

　瓦屋根からの葺き替えをご検討中の方は、目的（軽量化・メンテナンス削減・コスト重視など）に合わせて、スレートと金属屋根の特徴をよく比較して選ぶことが大切です。

　私たち街の屋根やさんでは、基本的に葺き替え工事には金属屋根材の使用をオススメしております。

　「金属屋根材も種類が豊富でどれを選べばいいのかわからない…」といったご相談など、なんでもご連絡いただけますと幸いです(^▽^)/