屋根の谷部分に設置されている"谷樋"は、雨水を集めて排水する重要な役割を果たしています。
　谷樋が劣化してしまうと雨漏りの原因となるため、適切な交換が必要です。
　本記事では、谷樋の劣化原因や交換の流れ、費用について詳しく解説します(^_^)/

谷樋が劣化する原因

　谷樋は雨水の流れが集まる場所にあり、次のような理由で劣化が進みます。

経年劣化：長年の使用により、金属製の谷樋はサビや腐食が進行し、穴が開いてしまうことがあります。
落ち葉やゴミの詰まり：谷部分に落ち葉やゴミが溜まると、水がうまく流れず、谷樋の破損につながります。
サビや腐食：特に金属製の谷樋では、雨水や湿気の影響で腐食が進行しやすいです。

谷樋の交換が必要なサイン

　以下の症状が見られる場合は、谷樋の交換を検討しましょう。

雨漏り：谷板金は雨漏りの原因になりやすい部位です。原因である場合は早急に対応しましょう。
水の流れの異常：谷樋の勾配が崩れたり、詰まりがあると水が溢れてしまいます。
谷樋のひび割れや穴あき：目視で確認できるひび割れや穴が見つかった場合、交換が必要です。

交換費用の目安とポイント

　谷樋の交換にはどのくらいの費用が掛かるでしょうか？
　交換にかかる費用は屋根材の種類によっても大きく異なります。

　というのも、谷樋は上に屋根材が少し被さるように設置されているため、谷樋を交換するには周囲の屋根材を一度剥がさなくてはなりません。
　屋根材が瓦であれば、谷樋の周囲だけ部分的に屋根材を剥がし、交換が終わった後は外した瓦を再設置できます。

　瓦以外の屋根材の場合には、部分的に屋根材を撤去するのが難しいため、谷に接する2面の屋根材を剥がさなくてはなりません。
　さらに、剥がした屋根材は再利用できないので、新しい屋根材を用意する必要もあります。

街の屋根やさんの工事費用

　瓦屋根の場合には、谷1本あたり30,000円～で修理を承ります。

　瓦以外の屋根の場合には、先に述べた理由で費用が高額になりがちです。
　場合によっては屋根全面をカバー工事してしまった方がリーズナブルに済むことも少なくありません。

　屋根カバー工事の費用：税込み877,800円～
　※切妻60㎡の屋根を金属屋根材でカバーした場合の費用例

まとめ

　谷樋は屋根の雨水処理に欠かせない重要な部分です。
　放置すると雨漏りや建物の劣化につながるため、劣化が見られた場合は早めの交換が重要です。

　定期的な点検とメンテナンスを行い、大切な住まいを守りましょう。