2026.06.13
スレート屋根や金属屋根の点検を受けた際、「棟板金が浮いています」「棟板金の交換が必要です」と言われた経験はありませんか。棟板金は普段あまり意識することのない部材ですが、屋根の防水性を維持するために欠かせない重要な役割を担っています。また、台風や強風の影響を受けやすい場所でもあるた…

船橋市丸山にて強風被害で飛散した棟板金を全交換工事して雨漏り防止しました。
お客様より「隅棟の板金が飛ばされて、気付くと敷地内に板金が落ちていた」とのご相談頂いた事が工事のきっかけです。
昨今、台風や突風など風の強い日が増え、棟板金の飛散は決して珍しいトラブルではありません。
とはいえ突然屋根の部材がなくなると、「雨漏りしていないか」「次にまた飛ばないか」と不安が大きくなるものです。
そこでは、被災箇所の復旧にとどめず、築年数も踏まえて棟全体の状態を確認し、必要な対策を整理したうえで進めることになりました。
棟は屋根の頂点を守る重要な部分で、ひとたび浮きや剥がれが起きると雨水の入口になりやすく、被害が連鎖しやすい箇所でもあります。
今回は「飛ばされた部分だけ直せばいいのか、それとも全体を見直すべきか」という点がポイントになりました。
街の屋根やさんでは、現地で状態を確かめたうえで、今後の強風対策まで見据えた施工内容をご提案しています。





屋根の棟ラインに沿って板金の納まりを確認すると、棟板金が一部で浮いているような箇所が見受けられました。
棟板金は下地に固定されて初めて強度が出る為、僅か浮きでも風の煽りを受けやすくなります。
屋根材自体の表面も経年の風合いが出ており、部分的な応急処置よりも全体の安定性を重視した判断が必要です。
お客様にも状況を共有し、修理範囲の考え方をすり合わせています。
外壁の立ち上がり付近に伸びる隅棟のラインでは、棟板金の端部や重なりに乱れがあり、固定力が低下していました。
隅棟は風の通り道になりやすく、板金が持ち上がると連鎖的に次の板金へ力が伝わりやすい部位です。
見た目の小さな変化でも、内部の貫板が弱っているケースがある為、今回は全交換の方向性が現実的だと判断しました。
安心して暮らせる状態まで戻すには、表面だけでなく下地の状態に目を向けることが欠かせません。
敷地内には、外れた棟板金がそのまま残っていました。
飛散物が人や車に当たらなかったのは不幸中の幸いで、まずは安全面のリスクを強く感じる場面でもあります。
棟板金が外れる背景には強風の影響が大きい一方で、固定先となる下地の弱体化が重なると再発しやすくなります。
今回は落下した事実があるため、被災部だけを戻して終えるのではなく、棟全体を同じ基準で整える方針が適していました。
工事では棟板金を撤去し、棟のラインに沿って腐食した下地(貫板)が見える状態まで整えていきました。
撤去後のラインには木片や細かなゴミが多く残りやすく、次の工程の精度に関わるため、職人が手早くも丁寧に清掃しながら進めます。
棟は屋根面の中でも特に水の通り道になりやすい場所なので、余計な段差や異物を残さないことが重要です。
下地が見えると、どこに負荷がかかっていたかも分かり、原因と対策がよりはっきりしてきます。
撤去後の棟ラインはフラットに整え、次に取り付ける部材が正しく収まるように下準備を行いました。
まずは、樹脂製貫板(タフモック)を設置していきます。
「樹脂製」は木材に比べて、腐食に耐性があり、メンテナンスするリスクを軽減できます。
樹脂製貫板(タフモック)を設置後、ビスで固定していきました。
見えないところほど丁寧に進めることで、お客様の不安を確実に減らしていきます。
新しい棟板金を棟ラインに合わせて取り付け、規格に沿って順に納めていきました。
固定はビスで行い、棟が風圧を受けてもずれにくいよう、取り付け位置と締結のバランスを見ながら作業を進めます。
屋根の上は日差しや照り返しも強くなりますが、職人同士で声を掛け合いながら、効率よく確実に締め込んでいく姿が印象的でした。
こうした積み重ねが、仕上がりの直線の美しさと安心感につながります。
隅棟が交差する頂点では、三方向の板金が集まるため、納まりの精度が耐久性に直結します。
ここはわずかなズレが隙間の原因になりやすく、板金同士の合わせを見極めながら固定していく必要があります。
現場では、角度や重なりの具合を確認し、板金同士が無理なく収まる形でまとめていきました。
仕上がりがきれいだと見た目の満足感も高く、工事後の安心につながりやすいポイントです。
継ぎ目まわりは、養生テープでラインを整えたうえで仕上げ処理(シーリング処理)を行いました。
テープを使うことで、必要なところに必要な量を収めやすく、見た目もすっきりまとまります。
防水性はもちろん、経年で汚れが溜まりにくい形を意識するのも職人の工夫で、細部の積み上げが長持ちに効いてきます。
施工の最終盤ほど気が緩みやすいところですが、最後まで丁寧に仕上げることで全体の完成度がぐっと上がります。
今回の船橋市丸山の工事では、強風で棟板金が飛散したことをきっかけに、棟板金を全体的に見直す内容で施工しました。
棟は屋根の中でもトラブルが表面化しやすい一方、下地の状態次第で被害が大きく変わるため、早めの判断が安心につながります。
仕上がりは棟ラインが整い、三つ又部も含めて納まりが安定したことで、今後の風への備えとしても心強い状態になりました。
棟板金の「浮き・剥がれ・飛散」が気になる方は、街の屋根やさんまでお気軽にご相談ください。
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