スレート瓦の寿命は何年?世代ごとの違いと適切なリフォーム時期を解説
新築やリフォーム市場で広く普及している定番の屋根材「スレート瓦」。
費用と性能のバランスが良い優秀な建材ですが、家を建てた年代(製造時期)によって、実はその「寿命」や「頑丈さ」が大きく異なるのをご存知でしょうか。
「スレートは一律で〇〇年持つ」と考えていると、ご自宅の屋根の本当の危険信号を見落としてしまうかもしれません。
また、寿命が近づいたスレート屋根に対しては、塗装だけでは対応できず、カバー工法や葺き替え工事が必要になるケースもあります。
この記事ではスレート瓦の寿命を世代別に解説するとともに、寿命を迎えた際のリフォーム方法について詳しくご紹介します(^▽^)/
一般住宅で「スレート瓦」と呼ばれる屋根材の多くは、化粧スレートやカラーベスト、コロニアルと呼ばれる屋根材です。
しかし、同じスレート屋根でも製造時期によって耐久性は大きく異なります。
目安:2000年(平成12年)以前に建てられたお住まいまず、
2000年代初頭まで製造されていたアスベスト含有スレートは非常に耐久性が高く、寿命は40年前後とされています。
アスベストには繊維による補強効果があり、スレート材の強度向上に大きく貢献していました。
そのため、適切なメンテナンスが行われていれば現在でも良好な状態を維持しているケースがあります。
目安:2000年~2008年頃に建てられたお住まい
一方、アスベスト使用禁止直後に登場した初期のノンアスベストスレートは耐久性に課題がありました。
代表的な製品では、10年~20年程度でひび割れや欠損、層間剥離などの不具合が発生するケースも確認されています。
こうした屋根材は塗装では根本的な改善が難しく、早期のリフォームが必要になる場合があります。
目安:2008年以降~現在に建てられたお住まい
技術の進歩により、アスベストを使わなくても十分な強度と優れた耐光性を持つ「高耐候性ノンアスベストスレート(現ケイミューのコロニアルクァッドやグラッサなど)」が確立された世代です。
寿命は25年~30年程度が目安です。
ただし、これはあくまでも一般的な目安であり、実際には立地環境やメンテナンス状況によって前後します。
そのため、築年数だけで判断するのではなく、定期的な点検によって劣化状況を確認することが大切です。
スレート屋根が寿命を迎えた場合、塗装だけでは十分な効果が期待できないケースがあります。
屋根材そのものが劣化している場合は、屋根カバー工法や葺き替え工事による対応が一般的です。
屋根カバー工法は、既存のスレート屋根の上から防水シートと新しい屋根材を重ねる工法です。
既存屋根の撤去が少ないため、
工事費用や工期を抑えやすいことがメリットです。特にアスベスト含有スレートの場合は処分費用を抑えられるため、選ばれる機会が多くあります。
一方で、下地である野地板が劣化している場合は葺き替え工事が適しています。
葺き替え工事では既存屋根を撤去し、防水シートだけではなく野地板も含めて新しくすることができます。工事費用は高くなりますが、屋根全体を一新できるため長期的な安心感があります。
また、現在のリフォーム市場では軽量で耐久性の高いガルバリウム鋼板やSGL鋼板へのリフォームが主流となっています。屋根の重量を軽くできるため、耐震性向上というメリットも期待できます。
どちらの工法が適しているかは、スレートの状態や今後のライフプランによって異なるため、まずは専門業者による点検を受けることをおすすめします。
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