屋根の唐草とは?役割や名称の由来、重要性をわかりやすく解説
屋根リフォームの説明や情報サイトで見かける「唐草(からくさ)」という専門用語。
一体どこの場所で、どんな役割があるかご存じですか?
この記事では、屋根の先端部分(軒先やケラバ)に取り付けられる唐草板金の基本知識を分かりやすく解説いたします!
屋根の唐草とは、屋根の軒先部分に取り付けられる「唐草板金」のことを指します。
特に
ガルバリウム鋼板屋根などの金属屋根では欠かせない部材として使用されています。
屋根を流れてきた雨水は最終的に軒先へ到達しますが、その際に屋根内部へ水が回り込まないよう雨水を適切に雨樋へ導く役割を担っています。また、屋根材の端部を固定する役目もあるため、防水性だけでなく耐風性の向上にも貢献しています。
普段は屋根の先端部分に設置されているため地上から確認しづらい部材ですが、実際には屋根全体の耐久性に大きく関わる重要な存在です。
それにしても、なぜ建築部材なのに「唐草」という植物のような名前がついているのでしょうか?
それには日本の伝統的な瓦屋根の歴史が関係しています。
昔の日本の住まいで使われていた高級な和瓦(特に軒先に使われる軒先唐草瓦)には、その先端部分に泥や雨水が裏に回るのを防ぐための突起があり、そこに美しい「唐草模様(渦巻き状の植物の模様)」が彫り込まれていました。
時代の流れとともに、屋根材は瓦からスレートやガルバリウム鋼板などの金属屋根へと変化し、軒先を守る部材も瓦からシャープな金属板(板金)へと変わっていきました。
しかし、先端で雨水を切るという「目的」と「設置される場所」が同じであったことから、現代の金属製の部材になっても変わらずに、当時の名残として「唐草」や「唐草板金」と呼ばれ続けているのです。
日本の建築の歴史を感じる、ちょっと面白い名前の由来ですね。
実は雨漏りの多くは、広い屋根面ではなくこうした取り合い部分から発生します。
そのため、どれだけ高性能な屋根材を使用していても、役物の施工が不十分であれば十分な防水性能を発揮できません。
特に唐草板金は雨水の出口となる軒先部分に設置されるため、施工品質が非常に重要です。
また、リフォーム時には屋根材だけでなく役物も新しく交換されるのが一般的です。
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