屋根材が生産終了に?廃盤になった瓦の種類と後悔しないメンテナンス
「自宅の屋根材がすでに生産終了していると言われた」
このようなご相談をいただくことがあります。
屋根材が廃盤になっている場合、部分補修が難しくなることもあり、今後のメンテナンス方針を慎重に検討する必要があります。
今回は、生産終了してしまった屋根材の代表例を挙げながら、これから先メンテナンス方法について解説します。
かつて日本の住宅街でよく見かけられた屋根材の中には、すでにほとんどのメーカーで生産終了となってしまった種類のものがいくつか存在します。
その代表格と言えるのが「セメント瓦」や「モニエル瓦」です。
セメント瓦はセメントと砂を原料として形作られたもので、日本瓦のような重厚感を持ちながら安価に製造できるため、高度経済成長期から広く普及しました。
また、モニエル瓦は乾式コンクリート瓦とも呼ばれ、ヨーロッパ風のおしゃれなデザインが人気を博しましたが、これらはいずれも現在では国内での主要な生産が終了しています。
こうした屋根材が廃盤になった背景には、建材の進化と時代のニーズの変化があります。
2000年代以降、日本では地震対策として屋根の「軽量化」が強く求められるようになりました。
非常に重いセメント系の瓦は、建物への負担が大きく、耐震性の観点から徐々に敬遠されるようになったのです。
また、通常の漆喰補修に加え、定期的な塗装メンテナンスも必要とする屋根材のため、メンテナンスコストがかなり掛かる部類だったことも需要減に繋がっているとされています。
そんな折、より耐久性が高くメンテナンスが容易なガルバリウム鋼板などの金属屋根材が登場したことで、市場のシェアが塗り替わったことも大きな要因と言えるでしょう。
生産終了した屋根材をお使いの場合、今後のメンテナンス方針を慎重に決める必要があります。
まず、見た目の美しさを保ち、表面の防水性を維持するためには「塗装」という選択肢があります。
セメント瓦やモニエル瓦は瓦自体の防水性能が塗装に依存しているため、定期的な塗り替えは欠かせません。
しかし、生産終了した屋根材において、塗装はあくまで「延命処置」であることを理解しておく必要があります。
リフォーム現場で私たちが強くおすすめしているのは、塗装ではなく「葺き替え(ふきかえ)」工事です。
初期費用としては塗装よりも高くなってしまいますが、それでも葺き替えが好ましいのには明確な理由があります。
一番の理由は、補修用の予備瓦が手に入らないというリスクです。
もし台風や地震で数枚の瓦が割れてしまった際、廃盤品だと同じ形のものを見つけることが困難で、無理に別の材料を加工して埋めるような不安定な修理になりがちです。
また、古いセメント瓦から最新の軽量な金属屋根に葺き替えることで、建物全体の重量を劇的に軽くでき、耐震性能を飛躍的に向上させることができます。
将来的に何度も補修を繰り返すコストや、災害時のリスクをトータルで考えると、一度の葺き替えで屋根をリセットする方が、結果として経済的で安心な選択となるのです(^▽^)/
もし、お使いの屋根材がすでに生産終了していると分かったなら、それは「お家全体の安全を見直す絶好のタイミング」かもしれません。
材料がないという現実は不安なものですが、裏を返せば、現代のより優れた、より軽い屋根材にアップデートするチャンスでもあります。
私たち「街の屋根やさん」では、生産終了した屋根材の診断実績も豊富です。
状況に応じてドローンを使って隅々まで点検し、補修で乗り切れるのか、それとも葺き替えを検討すべき時期なのかを誠実に判断いたします。
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