屋根構造をわかりやすく解説|雨漏り対策にも役立つ基礎知識
普段の生活の中で屋根の内部構造を意識することはあまりありませんが、実は雨漏りや屋根の不具合を理解するうえでとても重要な情報になります。
屋根は複数の層によって成り立っており、それぞれが役割を果たすことでお住まいを守っています。
屋根の内部構造を知ることは、雨漏りが起きた際に原因を推測しやすくなるという大きなメリットがあります。
屋根材そのものだけではなく、下地の状態や防水層の劣化によって水が入り込むケースも多いため、構造を理解しておくことで、工事内容や見積もりの妥当性も判断しやすくなります。
例えば、屋根の防水を最も担っているのは屋根材ではなく、その下に敷かれた「ルーフィング」です。
どれだけ新しい屋根材に交換しても、このルーフィングが傷んでしまっていると雨水は内部へ浸入してしまいます。
そのため、葺き替え工事では屋根材だけでなく、この防水層まできちんと交換されることが重要です。
屋根の構造を知っておくことは、将来的に必要になるメンテナンスの判断にも役立ちます。
気になる症状が出てきた時に“どの部分の問題なのか”を想像しやすくなる点も大きな利点です。
屋根は外から見える部分だけでなく、内部の層がしっかり機能して初めてお住まいを守ることができます。ここでは、下から順番に屋根を支える部材をご紹介します。
まず最も下層にあるのが「垂木(たるき)」と「野地板(のじいた)」です。
垂木は屋根の骨組みとなる部分で、屋根の形状をつくる重要な構造材です。
点検が欠かせません。
その上に張られる野地板は、屋根材を取り付けるための下地となる板で、屋根全体の強度を支えています。
もし野地板が腐食してしまうと、屋根材の固定力が弱まり、雨漏りの原因にもつながります。
次に配置されるのが「ルーフィング」です。
ルーフィングは“屋根の本当の防水層”と言われるほど重要なシートで、雨水が内部へ入るのを防ぐ役割を担っています。
屋根材の下で建物を守っている縁の下の力持ちのような存在です。
この部分が劣化していると、表面の屋根材がどれだけ綺麗でも雨漏りにつながってしまうため、葺き替え工事の際には必ず新しいものに交換されます。
一番上に来るのが
「屋根材」と「棟板金」です。
屋根材はスレートや瓦、金属などさまざまな種類があり、雨・風・紫外線から住まいを守る役割を持っています。
また、屋根の頂上部分に取り付けられる棟板金は、屋根材同士がぶつかる最も雨が入りやすい部分を保護しています。
強風で外れやすい箇所でもあるため、定期的な点検が欠かせません。
屋根の構造を理解しておくことで、雨漏りの原因やメンテナンスの必要性をより把握しやすくなります。
下地から防水層、屋根材までがそれぞれの役割を果たすことで、住まい全体をしっかり守っています。
もし屋根の不具合や雨漏りが気になる場合は、私たち街の外壁塗やさんへ点検をご相談ください!
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