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ノンアスベストのパミールについて、特徴と正しいメンテナンス方法を解説
スレート屋根の点検で「パミールの可能性があります」と言われた方に向けて、パミールの特徴と注意点、そして後悔しないための正しい対応方法について、分かりやすくご紹介いたします。
特にアスベストとの関係や、どのようなメンテナンスが適しているのかは、住まいを守る上で大切なポイントです(^▽^)/
パミールは、2000年代初期に発売されたノンアスベストのスレート屋根材です。
発売当時はスレートの耐久性を高めていたアスベストの使用が規制されはじめた時期で、代替素材に切り替わったばかりでした。
そのためパミールの耐久性が安定しておらず、層状剥離(ミルフィーユ状に表面が剥がれていく現象) という深刻な劣化が発生しやすい点が問題となりました。
この層状剥離は、表面だけではなく屋根材全体の密度が弱いことが原因です。
風雨や太陽光による影響を受けると、内部から剥がれが進行し、屋根材自体が割れたり反ったりしてしまいます。見た目では軽傷に見えても、実際には内部が大きく損傷しているケースも多く、注意が必要です。
パミールの劣化は屋根材内部から進むため、表面だけに塗料を塗り重ねても改善にはつながりません。
塗膜で覆っても内部の剥離が止まるわけではなく、短期間で再び剥がれが起きてしまう可能性が高く、結果として費用が無駄になってしまいます。
それにも関わらず、塗装を提案する業者も存在するため、注意してください。
屋根の状態を正確に判断できないケースや、目先の工事だけで済ませようとする業者である可能性も否定できません。
実際、私たち街の屋根やさんでは塗装されてしまっていたパミール屋根の現場に伺ったこともあります。
対策としては、相見積もりを取ることで、パミールへの正しい工事内容を提示してくれる信頼性の高い業者を見極める助けになります。
パミールはアスベストこそ含まれていませんが、初期のノンアスベスト特有の劣化リスクを抱えている屋根材です。
塗装では補修が成立しないため、葺き替えやカバー工法のように屋根全体を保護できる工事がおすすめです。
提案内容は業者の知識や姿勢を見極める大切な材料になりますので、後悔のない工事のためにも、ぜひ複数社から相見積もりを行い、安心できる業者をお選びください。
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